私の犬嫌いについて

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このロックダウンで変わったことといえば、日本でのセミナー、いえいえ世界中のレクチャーをライブで聴講できるウェビナーを受け放題に受講できたことです。時差がありますが、やはりライブで聴き、最後に質問コーナーがあったら本当にありがたかったです。ホメオパシー系から、スピ系、金融学系、芸術系のオンラインツアー(National Galleryの宗教画入門など)まで普段身近でないものも沢山視聴できました。zoomの躍進でミーティングがオンラインなのも違和感なくなりました。コロナは圧倒的な力で次々と変化をもたらしましたが、それに柔軟に対応しているところ、そうでないトップダウンの指示系統を貫いていたところ、違いが浮き彫りになりました。 さらにこれからどう変わっていくのでしょうかね。。。まとまりのない前置きが長くなりましたが、今日のテーマ。。犬。

「ママ、どうして犬嫌なの?」「犬飼っちゃダメ?」「どうしてだめなの?」

「ダメとか、それ以前にペット禁止の家でしょ???」 これが長年の私と娘の会話です。

イギリスでは45%の家庭が何かしらのペットを飼っているそうで、

「わたし動物嫌いなのよ」なんて 唇寒すぎて言葉に出せません。 刺さります。人でなし光線。 

私が犬と距離を置いているのには深い事情が。 

私が小学校2年ごろ近所のおばちゃんが子犬を飼い始めました。嬉しくて可愛くて毎日毎日会いに行きました。名前はクマ。 

父はアレルギー性の喘息を持つ私に犬を飼う選択肢なんてくれません。 とにかく学校に行く前にはお散歩、シャンプーのときはお手伝いに行き、特別に仲良くなりました。大きくなってきて夜放し飼いにする飼い主。(昭和はなんでもあり)すると朝には必ず私の家の離れの玄関の前で寝て待っているようになりました。

「おはようクマ!」365日毎朝。飼い主のおばちゃんが申し訳なさそうに、でも全然反省してる様子もなく父に挨拶に来て連れ帰ることもありました。私とクマはアイコンタクトで話せるようになりました。もちろん思い込みですが、あのころは本当にわかっていたとうか。。。とにかくお互い歩み寄りが激しかったのです。小さな声で「クマ」と呼ぶとどこからともなく走ってきてくれました。それから数年が過ぎた中2のある日、クマが病気だと言われました。狂犬病の予防接種の後から様子がおかしくなり、手足が麻痺して弱りうまく歩けなくなりました。一日中おばちゃんの所で寝ているけれど、部活から帰ってくる時間になるとズルズルと体を引きずるように離れの前に来て寝ています。「もうだめだねぇ」と母とおばちゃんの会話をちらっと聞いていても、何がダメなんだろうとよくわかっていませんでした。いよいよ自力で歩くのが困難になったクマは、朝玄関まで来れても帰れなくなり、一日中ぐったりと離れの玄関前で寝ていて夕方おばちゃんが台車で迎えに来てそれに乗せられガラガラと揺られて帰る毎日でした。

別れはあっさりしていて、ある日火葬場で骨になったクマと対面することに。人生初めての身近な命との死別。。その頃、重症の中二病を患っていた私の心は悲しいを通り越して、なんで先に死んじゃったの?と裏切られたような怒りのような感情が残りました。

すでに生まれ変わりを信じていたので、子犬を見るたびに小さい声で「クマ!」と呼びかけてみる、クマだったら絶対私がわかるはず、と思いながら。。もちろん子犬が応えることもなく、いつの間にかその癖も忘れました。

どうせ好きになっても先に死んじゃうし、もう犬はこりごり。犬は悲しい。

それ以来、目も合わせないように、なるべく距離を置いていました。子供達がイオンのペットコーナーで騒いでいても全然。友人が子犬を買っても全然。ママ友がウォーキングにペットの犬を連れてきても全然。無反応。 私はイギリスでは住みにくい、ペットに冷徹な人間になったのです。犬は無理。

しかし。。。。、コロナにかこつけて、またしつこく娘が騒ぎ出し、引越しを機に遂に、遂に、あの無理な存在が家に来ることに。あんなに反対したのに私の声はコロナにかき消され、ヒーリングドッグっていうしぃとか言われながら。ほぼ事後報告でうちに子犬が来ることになったのです。私は絶対お世話しないし、ましてや ほやほやの?なんて拾えまへん。 勝手にやってください。鉄の意志で誓い、知らんぷりを決め込む日々。 

しかし庭で洗濯物を干していると。。

み、見てる。。。!! 

パソコンでヤフーニュースを読んでると

い、いる。。尻尾見えてる。

また。。 こんどは変な姿勢で


家に犬がきてからもう一ヶ月が過ぎました。。。猛暑の8月も終わり子供達も学校に戻り。では日中のお世話は結局誰がするのかと自問すると。。。そうですね、結局私なんですよ。 暑くても、涼しくなり学校が始まっても、犬はいるわけですから。朝ごはんに始まり、最終の夜のお通じの始末まで。。

結局ね。。。 好きとか、嫌いとかじゃなく、仕方なく。言い出しっぺの娘と理解のあるフリをした無責任なおとっつぁん。

ほらね、また!!いつの間にか足のあいだに。。。

今夜も寝る前に済ませる?をヘッドライト装備で庭に探しに行きホカホカを拾う。

ずいぶん話が違うじゃないかっ!!! 心の叫びはお星様に届いていますか?

それでも私は負けませんよ。 絶対にお茶に行くし、ランチも行きます。畑だって犬は出入り禁止。そうそう犬とは一定の距離を置いてますからね。  

深入りは禁物。

今後ブログにて犬の写真が増えたとしても、それは親しくなったからではなく、ネタのためです。 

ちなみにこのおチビさんにも「クマ」と呼びかけてみましたが、ハァハァ騒ぎまくっていて確認どころではありませんでした。

やっぱり死んじゃったんだね クマは。

愚痴に終始してしまい、皆さんの朝を台無しにしたらゴメンなさい。。  

次回はもう少し未来志向なお話をしますっ!!  

あやまった矢先に申し訳ありませんが、羊クリックをいただけたら幸いです。


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About the Author: Smeralda

東京都出身。ロンドン郊外在住。読書、読むこと大好き。家事の才能はなし。ほぼ運転手さんの日常。たまーにUFOみたりする。みんなに支えられてるんだなと深く実感してるこの頃。

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