ガンバレ日本(後進国と呼ばれないように)

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世界に猛威を奮うコロナウィルスの脅威で、多くの人が不安の毎日を過ごしていると思われます。数字はどこまで確実かわかりませんが、2003年のSARSに比べると、致死率は3%以下(SARS10%)なので、しかも中国以外では死亡者は1人ということで、とりあえずは、そこまで心配する必要もないのかと思います。SARSの時は11月ごろ発症して翌年の7月に終息宣言が出たらしいので、今回ももう少しかかりそうですね。ただし今回は2003年と比べて何が違うかというと、2003年当時、世界のGDPに対する中国への寄与度がわずか4%だったのが、現在は17%と、中国が世界経済に与える影響が大きすぎる!「Made in China」の商品がどこに行っても見受けられる。サンタもほとんどのプレゼントは中国に寄ってから、飛んできたんだと思います。その中国が大都市の交通網を麻痺させウィルスの拡散を防いでいる。そしていつまで続くかわからない(前回は8ヶ月近くかかった)となると、経済が心配です。

そして今年は東京オリンピックが8月に予定されています。渡航禁止令などがその辺にぶつからなければいいなと思います。消費税増税で不景気と言われる日本がさらなる打撃を受ける可能性があります。対策を練って頑張って欲しいです。

日本の不景気、デフレと悪いことばかり気になる経済ですが、ある記事を読んで改めて日本は本当に大丈夫かな?そして、頑張って欲しいと思いました。

後進国日本?

その記事は2019年の8月27日のNewsweek日本版で取り上げられた加谷珪一(かや けいいち)さんの記事です。タイトルが「日本はもはや後進国であると認める勇気を持とう」。タイトルを見た時は「え!日本が後進国?」と驚くばかりでした。

加谷珪一さんのプロフィールは簡単の紹介すると経済、投資、ITなどを語る経済評論家だそうです。

加谷さんの「日本はもはや後進国であると認める勇気を持とう」の内容をざっくり紹介しますと、日本は豊かな国だと思ってきたが、先進国と言われる国の豊かさからは逸脱しており、実は50年前の貧しい日本とほとんど変わっていないと言う。そして輸出大国と言われているが本当はそうではないと言っている。データを持ち合わせて説得力のあることを述べている。しかし、かつての西欧のものまねに、日本人らしいアイデアを絞って付け加え、行動力を見せれば、バブルの頃に見せた強い日本が復活するのではないかとも言っている。

衝撃的なデータ

さて、この加谷さんが挙げたデータがどのくらい日本を後進国と思わせるのかと言うと、記事の中の抜粋となりますが、

  • 日本の労働生産性は先進各国で最下位(日本生産性本部)となっており、世界競争力ランキングは30位と1997年以降では最低となっている(国際経営開発研究所IMD)。
  • 平均賃金はOECD加盟35カ国中18位でしかなく、相対的貧困率は38カ国中27位
  • 教育に対する公的支出のGDP比は43カ国中40位
  • 年金の所得代替率は50カ国中41位
  • 障害者への公的支出のGDP費は37カ国中32位
  • 失業に対する公的支出のGDP比は34カ国中31位

(いずれもOECD)

これだけ他国と比べると順位が低く本当に豊かなのかと疑ってしまう。特に教育、障害者関連の順位低迷は、気になるところです。これから育つ子供たちへの投資は大切だし、体の不自由な方へ敬いは必要だと思います。

輸出大国ではないと言い切るデータも他国と比べると、

(記事抜粋)2017年における世界輸出に占める日本のシェアは3.8%しかなく、1位の中国(10.6%)、2位の米国(10.2%)、3位のドイツ(7.7%)と比較するとかなり小さい。驚くべきなのはドイツで、GDPの大きさが日本より2割小さいにもかかわらず、輸出の絶対量が日本の2倍以上もある。

とある。これを見ると輸出大国とは思えないと納得させられてしまう。

労働時間が長い日本

最近労働時間についてもよく議論になるか、労働時間を短縮に賛成の北欧、特に最近のスウェーデンの若い首相は1日6時間労働を勧めようとしている。そしてその1人当たり労働生産性はOECD調査では14位で日本を上回っているそうです。ちなみに日本は以下。

  • 日本の時間当たり労働生産性は46.8ドルで、OECD加盟36カ国中21位
  • 日本の1人当たり労働生産性は、81,258ドル。OECD加盟36カ国中21位
  • 日本の製造業の労働生産性は98,157ドルで、OECDに加盟する主要31カ国中14位

(OECD調査)

労働時間6時間なんて考えられないですよね。睡眠を8時間とっても、10時間自分の時間が持てます。これを日本のサラリーマンだと8時間は当たり前で残業して10時間。酷いと12時間の人もいます。ブラック企業だと14時間越えも見受けられます。通勤時間往復2時間とするともうほとんど自分の時間はありません。

こんなに一生懸命に働いているのに労働生産性で世界と比べると順位で劣る日本。どうすればいいのか?個人的な意見ですが、まずは個人それぞれが何が幸せで大切にするものを理解して、認識するところからが大切ではないでしょうか?実際に労働生産性の高い北欧は家族と過ごせる時間が多いおかげで、精神的に幸せと感じるランキングでもトップクラスです。

肩の力を抜くと効率が良くなる?

経済で世界に負けるなとがむしゃらに戦ってきた日本で、技術的にもモノマネをしてアイデアを絞って発展してきた。便利さというランキングがあったらトップクラスになると思うが、そんなに便利じゃなくても自分が幸せならいいじゃないというランキングではまだまだなのかなと思います。「いや、便利な世の中の方がいい」という人がいるかもしれませんが、、便利さはどんどん機械が担うようになるので、「人間らしさ」は無くなっていきます。

隣の芝生は青く見えます。そして、自分の能力を向上させるという観点からは、競争相手に追いつけ追い越せと我を忘れてがむしゃらになることもあると思いますが、一歩引いて考えてみるのも効率的かもしれません。

身の丈に合った生活で幸せと感じることができることが大切なのかとも思います。

https://www.newsweekjapan.jp/amp/kaya/2019/08/post-78.php?page=2

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About the Author: ジゴロッキー

2001年よりロンドンで活動。夢は悟ること。国籍日本。解決方法:時間。

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