イレッジョ──アルプスの小村が「美術館」になる夏

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イタリア北東部の山あいにある人口わずか数百人の村、イレッジョ(Illegio)

ここには毎年、イタリア中から芸術ファンが集まります。

なんとこの小さな村の小さな美術館に、世界中から珍しい絵画や彫刻などが集められ、毎年違ったテーマで展覧会が開かれているんです。

この仕掛け人が、聖職者でありながら展覧会のキュレーターを務める Don Alessio Geretti。Don Garettiのアートに掛ける熱と人脈によって、世界の大美術館にあるような名画や個人蔵の普段は見ることができないような絵画を、アルプスの片隅で見ることができるんです。

今年の展示の目玉は、カラバッジョの「トカゲにかまれた少年」。

世界に2点しか存在しない作品のひとつで、もう1点はロンドンのナショナルギャラリーに収蔵されています。
(2点あるとは知らなかった!)

今回イレッジョにやってきたのは、フィレンツェ版と言われるもので、ふだん滅多に公開されない非常に貴重なもの。小さな村でこれに出会えるとは、まさに奇跡!感動しかありません。(イタリア国外では見ることができない!と言われているのだとか。)

さらに、個人蔵のため通常は人目に触れることのないピカソ、レンブラントやブリューゲル、そしてフランドルの巨匠マサイスの作品まで展示されているんです。さすが、キュレーターDon Garettiの人脈ですね!(バチカンからの文化事業にも関与している方だとか。)

ピカソが1899年に描いたもの。
ルクセンブルクからの個人コレクション
レンブラントのキリストの降架。
スイスからの個人コレクション

大都市の美術館を巡るのも素晴らしい体験ですが、このイレッジョの展覧会にはそれとはまったく異なる魅力がありました。

残念なのは、ガイド付きツアーでしか鑑賞できないということ。そしてそのガイドはイタリア語のみ。
また、オンラインブッキングシステムもなく、なんとEメールで問い合わせ・予約をしないといけないんです。(チケット代の支払いなどは当日)

それでも、なんとか予約はできましたし(Gトランスレーターさんに感謝)、ガイドにも付いては行ったけど他のグループの皆さんがガイドさんの話に夢中になっている間に同室の別の絵画を自由に見ることができたので、十分楽しむことはできます。(夫に聞いたところ、ガイドは大した話はしていなかったとのこと。)

Illegio – L’associazioneComitato di San Floriano

夏休みももう終わり。
ロンドンに帰ったら、大好きなナショナルギャラリーへ、カラバッジョの「トカゲにかまれた少年」ロンドン版を鑑賞しに行きたいと思います。

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About the Author: Akiiiko

東京都出身。1998年からロンドン周辺に在住。バッグや小物、靴、アクセサリーなどで、面白く素敵なデザインを探すのが好き。不器用なので、メイクよりスキンケア。サプリも良く飲む。

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