

イギリス就活とAI事情
いきなり夏が終わって、さっと秋になったエディンバラからこんにちは。もう、ヒートテックを着ている、くもです。
去年の夏は、エディンバラの夏の観光最大の目的といっても過言ではない、エディンバラ・インターナショナルフェスティバルと、フリンジフェスティバルのレポートをさせていただきましたが、今年の夏は、黙々と就職活動をしておりました。
イギリスのIT企業に2年ちょっと勤めていたところ、人員削減の対象になりリダンダンシーにあったのが、もう10ヶ月前!
リダンダンシー直後は開き直って遊び、その後なかなか就職できない苦労から現実逃避して、再び遊び呆けたりもしましたが、にしても長〜く感じられた就職活動期間でした。この度、就職先が見つかりました。
そうして、イギリスでの就職活動を進める中で、ちょっとした変化に気付いたんです。
就職活動、採用に存在感をみせるAI
多くの企業の応募フォームで、CV(履歴書)をアップロードするセクションや、カバーレターを入力する箇所に「生成AIを使用していません」という宣言の欄がちらほら見られるようになりました。
AIを使えば、履歴書もカバーレターも簡単に生成できてしまって、形骸化してしまう。企業側は応募時点でのAI利用について慎重になっているのだなと感じました。
下書きをした経歴や自己紹介の文章をブラッシュアップするという目的で、大いに活用していたのですが、どこまでがAI利用だろうと頭を悩ませたものです。
契約書内にAIに関する注意事項
無事にオファーが決まり、契約書を読んでいると、興味深い内容がありました。
会社のSNSコンテンツやマーケティングツール内の画像や文章などを生成AIに入力してはいけない、と明記されていたのです。
さらに、具体的な禁止事項だけでなく、AIを使う際の注意点やリスクについても触れられており、利用にあたっての意識啓発がされていました。
会社のデジタル資産である文章や画像を守るという意味で、最初の内容はよくわかりました。AIの普及の波の速さに、すべての企業が追いつけているのだろうか、と考えされられましたね。
それに、後半の利用に関する注意喚起に関しては、AIは外部でのメールやメッセージでも気軽に使われていると考えると、直接会社の信用とか誠実さにも関わってきて、社員個々のAIリテラシーは雇用主の知るところではない。とも言えないですね。
個人的な就活中のAIとの付き合い方
私自身、応募時に生成AIをどう使うべきか迷ったこともありました。
3年前、履歴書を作ったときは、ネイティブの友達に添削してもらったり、履歴書のアドバイザーにみてもらったりもしたものですが、最近は頼んだ人にすら、「ChatGPT使ってやってみた?」と言われたり。
なんか一昔前の、何かを聞くとググってみた?と突き放される。というのと同じような気持ちになりましたけども。
自分が書いた内容を、少しプロフェッショナルなトーンにしたいつもりで使っていました。
何通りも表現の仕方を出してもらって、面接で同じことを聞かれても、スラスラ言える程度のレベルにおさめておこう、としていましたが、結局、いい塩梅かどうかもわからなかったので、最後は、頼りすぎないようにしよう、というのが私のバランスの取り方でした。
就職活動に利用に限らず、今のところAIの利用では、「正しいバランス」「正しく使えているかを常に疑う」ことが、大切ですよね。
ところで、どなたの身にも、リダンダンシーなんて悲しいこと起きてほしくはありませんが、万が一のときのために、イギリスリダンダンシーどんなもの?って知りたい方がいたら、当時私がひーひーぎゃーぎゃー嘆きながら書いていたブログを是非読んでみてください。
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