

【お酒・たばこ・車のルール】イギリスと日本、そしてヨーロッパの国々では?
うちの子どもたちもだんだん大きくなってきて、
「お酒って、いつから飲めるの?」
「車って、いつから運転できるの?」
そんなことを気にする年ごろになってきました。
そういえば、日本とイギリスでルールが違うことって、けっこうありますよね。
お酒・たばこ・車について、イギリスではどうなのか?日本とはどう違うのか?まとめてみました。
1. お酒は何歳から飲めるの?
まずは、いちばんよく聞かれるこの話題。
🇯🇵日本の場合
日本では、20歳からお酒が飲めます。
これは、飲んでもいい年齢というだけでなく、
お店でお酒を買えるのも、20歳からです。
たとえ18歳でも、大学生でも、お酒はダメ。
スーパーでも、コンビニでも、ネットでも、お酒を買うときには年齢確認があります。
🇬🇧 イギリスの場合
イギリスではちょっと違って、18歳からお酒が飲めるようになります。
お店で買うのも、パブやレストランで飲むのも、18歳になったらOK。
でも実は、びっくりすることに
親といっしょにいるなら、5歳からワインを少しだけ飲むのはOKなんです。
これは「家庭内でだけ」の特別なルール。
外で飲むのは、やっぱり18歳からじゃないとダメです。
ただ、最近のイギリスでは「若いうちは飲まない方がいいよね」という考えが強くなってきて、
学校でも「お酒は体に悪いよ」と教えられています。
2. たばこは何歳から買えるの?
たばこも、健康によくないものの代表。
でも、国によって買える年齢が違います。
🇯🇵 日本
日本では、たばこは20歳から。
お酒と同じ年齢です。
お店で買うときには、「たばこ買えます」マークのついた身分証(マイナンバーカードや運転免許証など)が必要です。
🇬🇧 イギリス
イギリスでは、たばこは18歳から。
これもお酒と同じ。
そして、最近ではイギリスでも「紙たばこ」より「電子たばこ(Vape)」の方が人気。
でも、これもやっぱり18歳未満には売ってはいけないことになっています。
ちなみに、イギリスでは2025年に法律が変わって、
将来は“たばこが一生買えない世代”が生まれる予定なんです。
たばこゼロを目指す、イギリスの大きな一歩ですね。
3. 車の運転は何歳からできるの?
次は、車の運転について。
🇯🇵 日本
日本では、車の免許が取れるのは18歳から。
18歳になったら、自動車学校(教習所)に通って、学科と実技のテストに合格すれば、免許がもらえます。
🇬🇧 イギリス
イギリスでは、なんと17歳から車の免許が取れます!
そして、16歳からは、スクーター(小さなバイク)に乗れるようになります。
4. 飲酒運転について
これも、とっても大事なこと!
「お酒を飲んで車を運転していいの?」という話。
🇯🇵 日本
日本では、とてもきびしくて
お酒を少しでも飲んだら、運転は禁止!
これを「ゼロ・トレランス(ぜったいダメ)」といいます。
飲酒運転でつかまったら、罰金も高いし、免許もなくなるかもしれません。
🇬🇧 イギリス
イギリスでは、日本より少しゆるくて
ほんの少しだけなら、お酒を飲んでから運転してもOKとされています。
でも!これは本当に少量だけ。
人によって、体の大きさや体質が違うので、
イギリスでも「飲んだら乗らない」が安全だよ、と言われています。
他のヨーロッパの国では?
いくつかの国のルールを表にまとめてみました。
国名 | お酒OK年齢 | たばこOK年齢 | 車の免許年齢 | 飲酒運転 |
---|---|---|---|---|
日本 | 20歳 | 20歳 | 18歳 | ✖️ぜったいダメ |
イギリス | 18歳(家庭内は5歳〜) | 18歳 | 17歳 | △少しだけOK |
ドイツ | 16歳(ビール・ワイン) | 18歳 | 18歳 | △少しだけOK |
フランス | 18歳 | 18歳 | 18歳 | △少しだけOK |
イタリア | 18歳 | 18歳 | 18歳 | △少しだけOK |
ポーランド | 18歳 | 18歳 | 18歳 | ✖️ゼロトレランス |
※国によってルールが少しずつ違うので、旅行のときには気をつけましょう。
※イギリス:飲酒運転:許容量(血中濃度0.08%未満)以下であれば、少しだけOKに該当。お酒OK年齢:18歳。ただし「家庭内で5歳から」は事実ですが、通常の外食や公共では18歳。
※ドイツ:ビール・ワインは16歳、蒸留酒(強いお酒)は18歳から。飲酒運転:血中アルコール濃度0.05%未満なら可。ただし初心者や若年者にはゼロトレランスのケースもある。
※フランス:お酒OK年齢:18歳。ただし親同伴で16歳から認める場合もある
※イタリア:お酒OK年齢:一般的には18歳だが、一部16歳とされることもあり、地域差が存在。
※ポーランド:飲酒運転:血中アルコール濃度0.02%以上が違反。「ゼロトレランス」に非常に近いですが、完全な0ではない点にご注意。
お酒と健康の話
むかしは「お酒は百薬の長(ひゃくやくのちょう)」なんて言われて、
ちょっとだけ飲むのが体にいいと考えられていました。
でも、最近の研究では「お酒は飲まない方が健康にいい」という考え方がふえてきています。
ガンや脳の病気のリスクが高くなることもわかってきたからです。
わたし自身も、昔よりお酒を飲む量がぐっと減りました。
飲んでも「楽しむための少しだけ」にしています。
わたしと子どもたちの会話から
ある日、うちの子がこう聞いてきました。
「ママ、ぼくが18歳になったら、ビール飲んでもいいの?」
「飲んでもいい年齢にはなるけど、体にいいことばかりじゃないよ。
だから、自分でよく考えて、どうしたいか決めてね」
ティーンエイジャーになると、自分のまわりのことに興味がわいてきて、
ルールや自由の意味を知ろうとしますよね。
だからこそ、大人がきちんと話してあげることが大切だなと感じます。
このブログは「お酒をすすめる」ものではありません
最後に、これは大事なこと。
このブログは、お酒をすすめるためのものではありません。
お酒やたばこには、楽しい面だけじゃなく、健康にかかわる心配もあります。
そして、ルールを守らないと、自分やまわりの人を傷つけてしまうこともあるのです。
このブログでは、
「イギリスと日本ではこう違うよ」
「こんなことを親子で話してみたよ」
という、生活の中で感じたことをお伝えしました。
おわりに
イギリスのルール、日本のルール。
違いがあるからこそ、「じゃあ、どうしたらいいかな?」と考えるきっかけになりますよね。
子どもたちが大人になる日が、少しずつ近づいている今、
わたしも「親として伝えたいこと」を、ていねいに話していこうと思います。
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