イギリスで骨折

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「子供の通う学校から電話がかかってくる」というのは、多くの親御さんにとってイヤ〜な気分がすることも多いと思いますが、かける方(先生側)も気が重い時も多いと思われます。 先日かかってきた電話はまさにそれを代表するような内容でした。

「部活中に事故が起きました。今救急車を呼んでいるので、至急学校に来てください」

娘(中学生)が学校のトランポリンクラブ(一応全国大会等出場したりするレベル)部活中に、着地に失敗し、右腕(利き腕)の橈骨及び尺骨をボキッと骨折いたしました。 彼女の性格や活動量を考えると、今まで学校から病院直送になるような事故がなかったのが奇跡すぎる幸運とも思えるのですが、ついにこの時が来てしまいました。 

救急とは何だろうか

おかげさまで、私は緊急出動慣れをしている為(娘は幼少の頃から色々やらかしてくれているので。リスに噛まれるなど)、学校からの電話を切った後、30秒で飲み水とお菓子、そしてスマホの充電器を準備し、娘のクラブ活動が行われている学校体育館へ向かいました。

幸い、娘の学校へは我が家から車で2分の距離のため、娘が乗る予定の救急車はまだ見当たりませんでした。そして、もちろん救急車は事故発生から1時間経過しても来ず(イギリスあるある)、パラメディック(普段は救急車の到着前に現場に到着し、患者の容体をチェックする)からは電話のみかかって来、「多分救急車はまだまだ来られないので、自力で近所の救急へ行ってください」とのアドバイス。

学校から10分ほどの距離にある、総合病院のA&Eへ駆けつけました。 一応パラメディックの人が伝えておいてくれたので、病院受付ですぐにイブプロフェンを一錠もらい(骨折して、普通の更年期のおばちゃんが頭痛するときに飲むような薬一錠・・・)、そこから待つこと6時間・・・・・

骨折して未処置で6時間放置ですが、世界基準ではマシな感じなのだと思います。 自分の住んでいる国に病院があるだけでもありがたいって思いなさいと某国出身者には言われました。

研修医?

6時間ほど待った深夜3時ごろ、娘が待機していた診察室の前に人の気配がし、「確かにそういう治療があるのは知っているけれど、僕はリスクを取りたくない」というような、慎重派なのか、自信がないのか判別不明な会話が聞こえたかと思うと、医療行為ができる資格を持っているのかな?みたいな先生が現れました。

笑気ガスで痛みを緩和しながら、臨時でギブスを作ってくれ、そこから約10時間ほどで手術となりました。

手術と入院生活

通常1時間半くらいで手術が終了とのことでしたが、4時間経っても手術室から出てこなかったため、「何か問題でもあったのだろうか」と気を揉みましたが、麻酔から覚めるのが遅くなっただけとのこと。 それならそれで連絡してほしい親心ですが、もちろんそんな報連相は存在しないのだなと諦めるしかありませんでした。

また本来ならば、手術終了後4時間ほどで帰宅できるとのことでしたが、モルフィネによる痛みのコントロールが必要だったことと、手術で固定したギブスがキツすぎ(手術後に腕が少し腫れたのが原因?)、手の痺れが出てしまい、それの経過観察が必要だったため、トータルで病院に4泊することになりました。

退院後

家族が調子悪い時に限って家の具合も悪かったりで、ボイラーが故障したためプラマーさんに来てもらったのですが、その際にプラマーさんも骨折仲間だったことが判明。

「旅行先で足首骨折したけれど、旅行先の病院で適当に処置されて、変な形で骨が固まってしまい、イギリスに戻ってきてから、もう一度骨を砕いて(!!!!)付け直したで〜」

とのこと。 

お助けグッズ

退院後は普通にシャワーを浴びても良いのですが、ギブスの部分は濡れてはいけないため、シャワーカバーをしています。 また、幸い今年の夏は大変寒い(寒すぎる!!!)ので、今のところは必要ないですが、このようなグッズもあるようです。

最後に

お世話になった病院のスタッフの皆さんはとても朗らかで、おそらく診察や治療も適切だったと思うのですが、やはりすごい勢いでシステムが崩壊しているというか、スタッフの数足りてないというか、スタッフの能力に関係なく、現代の技術ならば簡単なレベルの医療でも取り返しつかない事態に陥ることはありそうだなと思わずにはいられないNHS生活(治療や入院自体は無料であそこまでしてくださって、感謝しかないのですが、税金払ってるしさ!!!!!)でした。 入院が必要になるような怪我や病気をするなら、やはり日本でしょうかね・・・・(病院食は圧倒的に日本の方が美味しそうだし)

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About the Author: たぬき

兵庫県南部出身。 ロンドン周辺の高級住宅街には一度も住む事がないまま在英10年以上。 常に転職を考えているフルート&尺八吹きです。 将来の目標は、読書環境(漫画も含む)と食事情が好みの老人ホームを見つけて、楽しい老後を迎えることです。

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