中国四千年の謎…序章

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ごぶさたしております。寄る年波に勝てない、名前だけがかわいいちこちゃんです。(これ前も言った?)

顔は乾燥してカサカサ、疲れやすいのに眠れない、そして腕も上がらない…
ということで今日のテーマはフローズンショルダーです。
若さ弾ける私には関係ないわ~、と画面を切り替えようと思ったそこのあなた、損はさせません、どうぞお付き合いください。(いずれそんな日が来るんですよ…恐ろしや…)

英語でFrozen Shoulder(以下FS)、日本語で四十肩五十肩と呼ばれるやつですね。どうして日本語ではわざわざ年齢指定するんでしょうか。老眼鏡にしても英語では Reading Glassesなんて、いきなり知的な感じになるのにね。

FSになると、腕や肩に痛みを感じ、腕があがらなくなります。ブラが後ろで止められません。ブラを前で止めて後ろにぐりぐりと回す、あれほどババくさい動作があるでしょうか…

FS、実は以前右肩に来て、去年の11月ごろにやっと完治して喜んでいたところなのに、その直後になんだか左肩がいやな感じになり始めたんです。いやな感じというのは、私の場合、肩を回すとゴリゴリする感じです。

FSは、治療を受けても受けなくても時間が来たら治ると聞き、右側の方は放置してじっと回復を待ったら完全に治りました。これがそうなんだろうかという予感がしたときから、ちょうど2年経った頃のことです。

「せっかく治ったと思ってたのに、またあと2年この状態はいや、今回はひどくなる前になんとかしたい!」てなことを、ジム友のマカオ人相手に愚痴ってたら、彼女も腕に原因不明の痛みがあって困っているとのこと。

それを横で聞いていた、私が勝手にイギリスの母と呼んでいるお世話好きなシンガポール人のご婦人が(どこのジムにも一人はいる?いない?)、ご自身が通っている中国人経営の鍼灸マッサージ屋さんを強力にオススメしてくれました。「でも、先生は英語を話さないの」え?

でも英国系整体師よりはイメージ的に効きそうな気がしたわたしは、

「でもあなた中国語できるでしょ、一緒に行こう」とマカオ人を誘います。
「興味あるけど、わたし広東語しかできないよ?その先生は北京語でしょ?」
「いや、何語もできないわたしよりまし、一緒に行ってー」

ということで、ロンドン南部での日本食調達先としても知られる、大型中華スーパー「栄業行(Wing Yip)」クロイドン店の建物内にある、前から気になってた漢方治療院(勝手に命名)にシンガポールのご婦人が二人分の予約を取ってくれました。

当日は緊張して、白衣を着た先生にご挨拶。ほんまや、何言ってるかさっぱりわかりません。英語しゃべる気ゼロです。でもさすがマカオ、結構いけるやん。北京語と広東語は別言語と聞いてましたが、普通に挨拶できてるみたいです。先生は地元中国ではどこかの教授だったらしく、見返しに写真入りの著書なども見せてくださいました。なんかこの人すごそう!何かの権威なんだわ。でも何の権威かは知る由もありません。とりあえず、マカオに頼んでFSぽい症状があることを伝えてもらいました。多分。伝わってたはず。

先生はまず私の舌の裏を見ました。そしてじっくりと両手首の脈を取りました。そして一気にしゃべり始めました。マカオはうんうん、と相槌を打ちながら、通訳をやってくれています。「それで??なんてなんて??」
「『老化』だって言ってるよ。」
ちょっと、なんで一言なん?もっといろいろ言ってたやん。最低でも原稿用紙2枚分くらいはしゃべってたやん。
「えっと、陰陽のバランスが崩れてるって」

「陰陽」の画像検索結果

「はい、次私ね」
納得いかないけど、次はマカオの番です。同じように舌を見せ、脈をとってもらって、ところどころ質問しながら、じっくり話を聞いています。「なんてなんて?」
「あなたの場合は老化が原因の悪いところをキュアしないとだめだけど、私はその前段階でそれを食い止めるケアが必要だって」

「…お前ふざけてるんかい」と思いましたが、口には出してません。

なんだかよくわからないまま、先生の奥さんと思われる、同じく白衣を着た女性が、えらい訛りのきつい英語で支払い方法等を説明してくれました。私の知らないうちに治療方針が決定されていたようです。

4回のコースを前払いすると若干まけてくれるそう。数字は紙に書いてくれるのでわかります。支払いは現金又はバンクカードのみ。クレジットカードだめなの?くらいは英語でもわかってくれます。だめでした。何となく不安なままだけど、マカオと一緒に少し迷ったあと、試しにやってみることにしました。だって本出してる権威だよ?

鍼とマッサージのコースに、カッピングを無料で付けてくれるそうです。カッピング?ま、ええわ、とりあえずタダのもんは何でも来い!ということで、一人ずつ個室のマッサージ部屋に入りました。

ちょっと待てよ。私は肩で来てるのに、舌と脈だけで、腕とか肩とかほとんど見てないけど?
など、頭で思うだけで何も言えません…中国四千年の秘術を信じるしかないのです。

続く

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About the Author: ちこちゃん

南ロンドンに住んでもう20年が過ぎてしまいました。来た当初に経験した愕然としたこと、怒りに髪の毛が天を突いたことなどがすっかり標準化してしまった今日この頃。日本人としてのアイデンティティを失わないよう頑張っています。

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2 Comments

  1. さとうあんこ 15th May 2019 at 5:46 pm - Reply

    初めまして。Facebookにてfuwari ukさんを知りました。 今回コメントさせて頂いたのは、老化のスタートラインを私自身いつのまにやら2レーン同時に超えて走り出しちゃったからです。又、ちこちゃんさまの文章内容、特に登場人物の名称がマカオになっていたり、心の声をだだ漏らしてらっしゃる所々に吹き出しながらも突っ込みを入れずには居られなくなったからです。私は、40代に入ってようやく1年経ちましたが、眼科にてえらく言葉を慎重に選ぶ、検査結果を伝えるスタッフさんの「こちらは中近両用レンズを使用した眼鏡の処方箋になります。」のメッセージに「あぁ、老眼ですね!」と3年前に答えました。そしてつい最近ぶよぶよに腫れた膝を診て貰った整形外科にて「オーバーワークによる膝軟骨の磨り減りと関節の炎症で水がだいぶ溜まって居ます。」という診断には、女性に対する繊細な気遣いを下さった男性医師の優しさから「膝も老化始めましたか」と日本の食堂で「冷やし中華始めました」みたいなノリで現実を受け止められました。スマホや新聞の活字は裸眼で本を前後に動かす方が遥かに楽です。坂や階段の下りを見ようものならばちょっと遠くのエレベーターへ真っしぐらです。(結局トントン)そんな私は白髪はまだ無く、顔が幼く化粧もしないので日本の公共交通機関の座席に有る「優先席」に座っていると年配の男性に叱咤されちゃったりですがそんなこと言われたって膝軟骨は磨り減りを辞めてはくれないので日本の「おもいやりを紙に書いて張る」文化に疑問を抱く毎日です。批判では有りませんが「お、も、て、な、し」を披露する姿も正直疑問でした。あくまで私自身の意見ですが。長くなりましたが、「中国四千年の謎」の続きを楽しみにお待ちしています! 理学療法と薬剤治療もぶっ飛ぶ「湯治文化」のある、移民で経済が潤っている日本から愛を込めて。

    • ちこちゃん 15th May 2019 at 7:26 pm - Reply

      さとうあんこさま、ふわりを読んでいただき、そしてご丁寧なコメント、ありがとうございます。
      年を取ると気持ちだけ若くても、そしていくら見た目が若くても、体が同じようには付いてきませんね。あんこさまは、年齢もまだまだお若い。それなのに、先に膝が音を上げてしまったのですね。交通機関でも、優先座席で咎められるなんて、心折れますよね…
      日本は几帳面な方が多く、だからこそ、世界から働き者と言われますが、確かにルール違反や、特に赤の他人に厳しいのかもしれません。
      私は最近ロンドンの地下鉄で若い男性から席を譲ってもらうことが二度もあり、逆に「私ってそんなに老けてる?」ってちょっと気になりましたが、これはあくまで「レディーを立てるのはジェントルマンの常識」を率先されてるからだと思い込むことにしています。
      なのであんこさんの場合はそれとは逆に、もし、座っていることを批判されたとしても「私っていつも若々しく見えるから」とポジティブにとるようにしてください。
      優しい先生のおかげでお膝が少しでも治ることをお祈りしています。私の肩が中国の伝統的治療でどうなったかは、次回を楽しみに待っていてください!

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