うつの人、うつになりそうな人、読んでください

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皆さんはなんとも言えない怠惰感、不眠症、やる気が出ない、先行きばかり心配、集中力がなくその時を楽しめないといった症状はないでしょうか?私は会社に勤めるサラリーマンですが、最近はなんとなく上記の症状がありがちなような気がしてちょっと心配です。

今回は筆者がこれからうつにならないように自分で言い聞かせるような備忘録として記させていただきましたが、サラリーマン以外、育児で悩んでいるかた、親戚や友達との人間関係で悩んでいるかたにも参考になると思うので、ぜひ最後までお読みいただけたら幸いです。

うつ病になる人

心の病気というのは外傷と違って目に見えにくく、本人はどうしようもない気持ちを人に伝えることができず、海の渦巻に飲み込まれるように一回入り口に入ってしまうとその感情を止めることができず、一つのことを考えて考えて考えすぎて、他のことが全く手につかないという状況に追い込まれます。

まさしく「逃げ場がない」と追い込んでしまいます。

そして、周りの人間は、「心の弱さ、心の病気はその人が弱い人間だから」と決めつけて、その人とは一線を置いて話など聞いてくれません。

これ間違っています。

うつになるのはその人が弱い人間だからではありません。「強い人間」の定義も曖昧ですが、実際に第一線で活躍する人間だって悩みを持って鬱になります。その人の環境、考え方で自分自身に対する思い、うつは違った形でいくらでも襲いかかってくるのです

だから、「鬱の人=弱い人間」の考えはやめましょう。

この考えに歯止めをかけるには相当な努力が必要です。どんな努力が必要かはこの後説明しますが、粘り強い身内や友人、又は専門家のメンタルサポート、適度な運動を継続、十分な睡眠時間の確保、健康な食事の摂取などです。

その一つでも欠けていると回復が遅れ、うつ病にどっぷりハマってしまうのです。

心の傷が浅い時に、リフレッシュしよう、休暇を取ろうと自分から自主的に行動に移せる人はぜひ今のうちに意識してリフレッシュすることをお勧めします。まだ大丈夫だから自分を追い込もうと思っているといつの間にか逃げられなくなり、何年もうつで悩むことになります。

うつは放置すれば放置するほどドツボにハマっていきます。また、「ちょっと我慢できそうだから大丈夫だろう」とか思って無視すると人生の何年かを辛い思いで過ごすことになる可能性もあるので、ちょっと変だと思ったらすぐに相談した方が良いと思います。

イギリスでのメンタルサポート

イギリスは心のケアサポートが充実している国とも言われています。中学校にもなると必ず心理カウンセラーの団体と連携して心のケアサポートを受けられる環境が整っています。会社に入っても、何か問題があれば人事部に相談、そして外部のスペシャリストからのケアが受けられます。医療保険を利用して精神科医や、セラピストに会うこともできます

このふわりいぎりすのメンバーはみんなイギリスに住んでいるので、その観点から話させていただくと、イギリスに住んでいるのであればNHSを利用してセラピストに会うこともできます。

今はネットの時代、セラピストによるネット上の質問に答え、フィジカルの面での回復方法などもサポートしてくれます。当たり前かもしれませんがよくあるのが、適度な運動(散歩、ジョギング)や、日記を書いてみるなどの、活動を通して自己管理をできるようにするなどがあります。

日本でのメンタルサポートは?

正直、私自身、日本で、日本の会社に働いたことがないのでどのぐらいの規模の会社で、どの程度のメンタルサポートが受けられるかはわかりません。しかし、一般的なニュースなどを見ていると日本では悩み相談ができずに自◯を試みようとする人の数が後を絶たないと聞きます。

その悩みは育児による悩み、会社での長時間労働、グループ内での人間関係など様々ですが、相談する場所がないというより、相談する勇気がでないというパターンの方が、多いのではないかと思います

うつの症状

サラリーマンは仕事は嫌いでも稼いで家族を守らなければいけません。そのネガティブ思考のループにどっぷりハマり、辛い毎日を生活すると朝起きても胸が痛重く、締め付けられるような思いで、ベッドからは出る気になれないといった症状に陥ります。どうやっても回復ができない、もう、生きてる意味もわからなくなると最悪なケースです

特に小さいお子さんんがいる家族には、子供は何が起きているのか理解できず、どうしてお父さん、またはお母さんは何もしないでただベッドにいるんだろうって思うことになります。家族でお出かけしても笑顔は全くなしで、一点を見つめ、何も考えたくない表情。一緒にいた家族は辛くなります。

自分の横には希望に満ちた家族が楽しく過ごそうとしているのに、それを一緒に楽しむことができない。見た目は家族団欒お出かけして幸せそうに見えますが、本人とそれ以外の家族の心境はまさしく天と地体はいつも通り同じ空間を行き来しているのだけど、心は全くどこにも存在しない状況。

ロックダウンで苦しんだ人たち

2020年の歴史的大事件、新型コロナウィルス蔓延は、ウィルスで亡くなる方が目立ちますが、メンタルをやられて命を絶つ人や、いまだに心の病気に病んでる人は少なくないと思います。人類の与えられた挑戦「ロックダウン」「リモートワーク」は、今までに経験のない人間たちが、お手本も分からず、ぶっつけ本番で挑みました。

家で仕事できるなんて最高!家でゆっくりロックダウンも楽しいな!なんて思ったのは最初の3ヶ月だけ。だんだん人に会えないイライラ、ズームミーティングの退屈さがわかってきて、人は不満を持つようになります。

不満を持ったら文句を言って改善する。それが民主主義の基礎となるものだと思いますが、相手がウィルスでは聞く耳を持ちません。ましてや、さらに変化を遂げて別のウィルスに変身して攻撃、人間を自由にさせる隙を与えません。まさしく有事です。

こうなると長期戦に及ぶロックダウン、リモートワークはもう刑務所にいるのと変わらない状況。それでは人はうつにでもすぐなります。

うつを助長

2020年のロックダウンを経験して同僚たちは、血を吐くぐらいのストレスを抱えたり、仕事を休んだり投げ出したりする人が増えました。そこまでして働く会社ってなんなんだろうなとも思わせます。

会社と自分、どっちが大切ですか?という問いには、今は「自分」と答えられるように徐々になってきています。でも、わかります。人生、会社120%、家族0%、自分0%という人間はゴロゴロいます。朝から晩まで会社にいて、上司の命令にしたがって、無理な期日に向かって自分を痛めつけることで生きがいを感じさせられてる自分に気づかない周りから「そんなに残業しているんだ。偉いね。」そんな言葉をかけられることしか自分を表現できない人間になっている。それを何年も続けるとそれが普通だと思って、自分をどっぷり渦の中に巻き込んでしまう。そんな人生で「俺は働いた、会社に貢献した。」そんなことを言っても、特に今の時代は「終身雇用」なんて保証されないのですから、終身雇用完了目前の根性論を説く理にかなわない上司に従ってもなんの得にもなりません。

そして、自分が会社から放り出されたときに、「自分って何が好きなんだっけ?」の質問に答えられなくなるのです。会社でしか生活したことないので。

会社で悩んでいる人はもう一度自分に問いかけてください。

会社と自分、どっちがが大切ですか?

80%できたら大成功、そして継続

勝負の世界は勝者が称えられて、敗者には厳しい仕打ちが待っています。この100か0の感覚で人生を生き続けると本当に疲れます。出来なっかった自分を責め、その劣等感に浸ることで自分を良い人間と評価しますそんなことで良い人間にならなくて結構です。劣等感に浸るのではなく、「自分なりによくやったと負けても褒めてあげることが必要です。そりゃ、全戦全勝でスーパーヒューマンみたいのはいます。しかし、それは宝くじを当てる確率の世界。そんなのを望んでいたら、うつから絶対に回復できません。

50%を目指してとりあえず挑戦してみて、好きだと思ったら80%を目指せばそれでよし。リズムに乗ったらそれ以上を求めてもいいかもしれませんが、決して50%に戻っても後悔しない覚悟はしておいてください。だから80%できたら自分を褒めてあげましょう。そして「50−80%で継続」できることの方が「100%を達成する」より素晴らしいと思える感覚を持ちましょう。

人と比べない

最近、特に自分に言い聞かせているのが「他人と比べない、人は人。」

あの人、すごい家に住んでいるなぁとか、有名人になってすごいなぁとか、とにかく、自分と比べて人を羨ましがるのをやめるようにしています。年齢的なこともあるのかもしれませんが、何があれば幸せを認識して、要らないものは切り捨てるという幸せリストの断捨離をすることによって、人と比べることをやめるようになります。もちろん、自分の未来はまだまだ長くこれから何か新しいものに挑戦して、今以上の経験はしてみたいと思っています。でも、現状維持でもハッピーだし、もし現状以下になってもなんとかやっていく自信はあります。「身丈にあった生活」これがまず大事。そうすれば、どんな環境でも対応できるようになりストレスを感じません。

今日が一番楽しい日

もう一つ、自分に言い聞かせているのは「今この瞬間を楽しめないと損をする

今でしょ!」とうい著名人の言葉が流行りましたが、冗談ぽくも聞こえますが、これは重みのある言葉でした。20歳のあなたも60歳のあなたも、どんな過去を経験しようと、今生きてる時間は同じ、明日何が起きるかなんて予想できません。この瞬間の出会いや出来事を大切にして今を楽しむことで、うつを解消します。

くまのプーさんはこれをよく理解しています。「どの日が好き?」という質問に対して「今日が私の好きな日」とコメントしています。

最後に

2020年コロナパンデミックのロックダウンで周りの友達が会社を辞めたとか、長期休暇に入ったとか頻繁に聞きます。特に初のリモートワークを経験したオフィスワーカーたちは家の生活と仕事のバランスの取り方がうまくできずに脱落していきます。

家庭と仕事が全て同じ空間で行われると、自分の場所と時間が削られて、本当に逃げ場がなくなります。1人で外に出てみるなどしてほどほどの息抜きが必要です。リモートワークになり心がけてることは1時間に5〜10分の休憩、昼食をとる、勤務時間外は会社のパソコンにログインしない、もちろん週末もログインしないなどを意識して、区切りをつけることを大切にしています。

大切なことは、辛くなったら身内や友達にまず相談することです。それから専門家の話が聞けるのであればそれも必要です。鬱を深入りすると何年も元に戻れなくなったりするので、メンタルケアは早期発見早期治療がおすすめです。

と言われてもなかなか行動に移せない人がほとんどだと思いますので、周りの方も常に話を聞いてあげるという姿勢を見せる必要があると思います。もし自分の周りに悩んでいそうな人がいたらぜひ話を聞いてあげましょう。

このブログを読んで勇気を持って治療に専念して、うつから回復できる人が1人でも多くいれば幸いです。

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About the Author: ジゴロッキー

2001年よりロンドンで活動。夢は悟ること。国籍日本。解決方法:時間。

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