出身国の重要性
女王の座
大坂なおみの全豪オープン優勝は過去3年の大坂なおみのすばらしい躍進を踏まえると挑戦者ではなく、すでに女王の座を維持というステージに突入しているという事実ではなかったのでしょうか?
彼女の謙虚さが取り沙汰されていて、これからもずーっとそうであって欲しいと応援するファンからの声は尽きないですが、プロの世界は、激しい競争からのプレッシャーや外部関係者からの政治的な圧力などで、どれだけマインドコントロール、いわゆるメンタリティーを、技術を超えて鍛え上げられるかが、ポイントになってくると思います。
彼女の場合、必ずそこで取り上げられる話題が、「大坂なおみはどこの国の人?」でしょう。
二重国籍
ウィキペディアによると、彼女の国籍は日本国とアメリカ合衆国の二重国籍になり、現在21歳である彼女が14歳の時にテニスの大会に出場するのに、アメリカ人か日本人かと迷っていた時に、全米テニス協会が彼女に興味を示さなかったため、父親が日本人として登録選手を申請、参加させたそうです。
それからというもの大坂なおみは「日本人」でテニスをプレーしているのです。
実際に日本に住んだのは3歳まで、それからはずーっとアメリカ合衆国に住んでいます。そして今21歳。自分が日本人でプレーしていることに本音のところはどう思っているのでしょうか?
ハイチ出身の父親のため、ハイチの国民も熱狂的なナオミファンがいるそうです。気持ちはわかります。「ハイチ人の父親ならハイチの文化も学んでいるはずだ!ハイチ人だ!」という気持ちになるでしょう。ハイチからのメジャーテニスプレーヤーは稀ですものね。
日本人、違和感。
さあ、ここでアメリカ合衆国はなんといってくるでしょうか?「アメリカ人にならない?いっぱい優遇するよ?」
こんな会話が飛び交ってもおかしくないでしょう。
メディアを見る限りでは、大坂なおみは2020年の東京オリンピックも日本人で参加したいと言っているが、どこの国のためにプレーするかで、関係者からの我々が見えない圧力というのはあるのではないでしょうか?
彼女が自らそのような発言をするということは心理的な面からやはり自分でも違和感を感じるからではないでしょうか?普通の日本人で日本で育って、アメリカで練習して活躍する日本人でしたら、「(アメリカで練習したけど)日本人として出場したいです。」なんて言いませんよね。
外部の圧力やら、アメリカ人からは「どうして日本人なの?」って思っている人も多いでしょう。特にこれだけ活躍してしまうと引っ張りだこですから。アメリカテニス協会も後悔してるのではないでしょうか。
スポーツ選手の国籍登録は必要か?
しかしここでひとつ気になるのが、特に個人競技のスポーツの国籍にこだわる必要があるかです。モータースポーツであるF-1では、各レース毎に上位3人の国旗が表彰台で掲げ挙げられますが、レーサーの多くは国外に住まいがあり、国外のサーキットで常に走っていて、オーナーの会社はレーサーとは別の国のものもある。そしてメカニックの人たちは多国籍軍。それでもレースで1位を獲得するとレーサーの母国の国歌斉唱が行われます。あまりにも多くの国籍の人々が関係されてるだけに複雑です。
団体スポーツでも変革は見られます。ある選手がサッカーでW杯に参加したいのだけど、自分の国ではレベルが高くて1軍に入れないので、国籍を変えてほかの国でプレーする選手もいます。
国を挙げて応援するW杯ですが、現代のクラブチームが支払う高額な給料のサッカー選手は、国対抗のW杯よりも、クラブチームの方針に従う傾向があります。
そのスポーツ選手がどこの国の国籍を保持しているかという事実は、メディアが国民感情をどう動かすかの手段であって、クオリティの高いスポーツを見せたいスポーツ選手にはあまりどこの国籍だろうが関係ないような気がします。もしお金のためファンを集めるためだけに国籍を選ぶのであれば、人口の多い国の国籍取得を選べば良いだけだと思います。
自分がプロというだけの意識
現代の情報交換技術の発展した社会であれば、国を問わずクオリティの高いスポーツ選手はどこの国からでもファンを集めることができる。だから大坂なおみが二重国籍でどの国を選ぶかという議論にあまり重要性を感じない。
それよりも彼女のこれからの明るい未来、活躍にシンプルに声援を送り、プロという意識だけを持って頑張ってほしい。
そして22歳で国籍を1つにしなければいけない日本に対して、二重国籍を認めているアメリカ。アメリカは来年大坂なおみが国籍を選ばなければいけないのを知っていて、止むを得ずアメリカにするのを知っているのか?それとも先進国で数少ない二重国籍を認めない国の日本がルールを改正するのか?気になるところでもあります。
私にとってあまり国籍にこだわってプロのスポーツをするのはあまり重要には思えませんが。
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