走るとは。

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10代の頃に罹った厨二病が治らぬまま更年期になり、そしてこのまま老害への道を突き進みそうな今日この頃です。

最近は特に、知力、体力、継続力を必要としたりする活動にコミットすることに多大な面倒臭さを感じているのですが、そんな自分を未来の自分自身や世間様に対してある程度申し訳ないとも思っているため、ボランティア系の後腐れなさそうなものには時々顔を出すようにしております。 

そういう訳で参加してきたエディンバラ・マラソン給水所ボランティア。

娘が所属しているスポーツクラブが、エディンバラ・マラソンのランナーさんのための給水所を設営することにしたため、「水をあげるくらいなら、私にもできるだろう」と軽い気持ちで参加表明をしてしまいました。

大変だったこと

まず、待ち合わせ時刻に遅刻しました。

少しばかり油断し、というか、やはり直前に面倒な気分が盛り上がり、少々家を出る時間が遅くなったため、エディンバラ・マラソンのマラソンルートの交通規制開始時間に引っかかり、大幅な迂回と渋滞を強いられたのが原因です。

遅刻したとはいえ、数万人(3万人くらい?)分の水はペットボトルでの供給なため、数万本(一人当たり2〜3本持って行く人もいるので、きっと参加者の数以上のボトル)のキャップを取るという事前準備を割り当てられました。 私は遅刻した上に早退だったので、現地には5時間ほどしか滞在しておりませんでしたが、休憩はほぼ無しで、ずーーーっと蓋を開け続けました。

ちなみに、走っている人たちに水を効果的に渡すのは案外難しく、渡しそびれてUターンしてくるランナーさんもいました。

気づいたこと

ランナーさんの群れ(?)は、だいたい3つに分けることができます:

・グループ1、めっちゃ速いグループ (2時間台目指す人? プロ?)
・グループ2、プロランナーではないけれど、自分の限界を試しているグループ (ほとんどのランナーさんがこちらのグループ)
・グループ3、参加することに意義がある、走るかどうかより、楽しもう!という感じのグループ(42.195kmなので、全行程歩くにしてもトレーニング必要でしょうし、時間切れもあると思うので、確かに折り返し地点以降の我らの給水所まで辿り着けただけですごい!)

グループ1は慣れているのでしょう、こちらの水の渡し方が微妙でも、リレーの選手の如く上手にお受け取りいただけました。また、速度は速いのですが、表情などに余裕があり、淡々と走行されているのが印象的。

グループ2は、限界に挑戦しているため、両乳首から血を滲ませながら走っている方などもおられ、緊張しながら水を手渡したり、渡し損ねたりしました。一番辛そうな表情の人が多かったです。

グループ3は、ものすごく余裕な雰囲気の方が多く、わざわざ給水所のゴミ袋までゴミを持ってきてくださったり、「ボランティア助かってるよ、ありがとう」などのお言葉を下さる方が多かったです。

おわりに

以上のことを観察した結果、独断と偏見ではありますが、似たようなことを人間社会にも当てはめてみました。

元々の能力も高いが自制心もあるため、常に努力と成果が結びつきやすく、社会的に成功している人 
 = グループ1
努力と根性で、さらなる上を目指すが、同じような行動をしている人が多いため、人口密度が高すぎて息苦しい。 結構すごいことを成し遂げても、周りにも似たような人ばかりのため、ついつい自分は大したことないと思ってしまうことも。頑張っている割には、いつまで経っても楽にならない (あくまで、私の勝手な印象です。 実は夫はグループ2タイプですが、結果はどうあれ頑張っている自分が心地良いらしいです・・・こちらのグループで生き抜くためには、鈍感力必要そうです) 
 = グループ2
生きているって素晴らしい! 歩けるって素晴らしい! 
 = グループ3

私自身は常にグループ2にならなければと焦り、グループ2人間としての責務を全うできないことに罪悪感を感じウジウジしているタイプでしたが、グループ3という存在を知ることができ、これからはそれを目指そうと心に決めた、ボランティア体験となりました。

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About the Author: たぬき

兵庫県南部出身。 ロンドン周辺の高級住宅街には一度も住む事がないまま在英10年以上。 常に転職を考えているフルート&尺八吹きです。 将来の目標は、読書環境(漫画も含む)と食事情が好みの老人ホームを見つけて、楽しい老後を迎えることです。

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