車屋の女房の「殺意の泉」

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みなさまご無沙汰しておりました。車屋の女房です。

昨日、フィリップ殿下が逝去されました。国葬までの間、イギリス全土が喪に服すことになります。99歳の大往生、心から御冥福をお祈りいたします。


ロックダウンが緩くなって、春を満喫できるんじゃないかと希望的観測でいますが、気温はなかなか上がりそうもありません。あの20度の二日間は一体何だったのでしょう?

殺意の泉って、このタイトル穏やかではありませんよね〜

でも、日常的にこめかみのあたりを駆け抜ける殺意を感じてきたロックダウン期間でありました。

(閲覧注意です!気をつけてご覧下さいね)

例えばこんなものを見つけた瞬間とか、

何をどうやったらこうなる?

こんなものを見てしまった瞬間です。

何故油ものの上に重ねる?

もちろん食器関連だけではなく様々な証拠がありますが、本人の名誉のためにこの辺でやめておきます。そして、もしかしたら⁉︎夫にもそんな瞬間があるかも知れないので、写真に残してみる勇気があるならやってみろと提案するのもいいかもしれません。世の中不公平であってはいけないのですから。(若干、脅迫気味ではありますが)

さてさて、最近はワイト島のディーラーさんとの取引が始まり、サウスハンプトンまで車を引き取りに行く事があります。(ロックダウン中はトラブルを回避するため、ドライバーを使わず家族で済ませております)

自宅から夫の運転でフェリー乗り場まで行き、到着しているはずの車を夫が乗って帰ってくるのと私が自家用車を運転して帰宅するという手筈で進んでいくんですが、この行きの車中で文化のせめぎ合いが起こるんですね。

運転中に喋る文化と喋らない文化の激突です、www

夫は運転速度を緩めてでも話がしたい派、私は無駄口を叩かず規定速度ギリギリ?で運転に集中してくれ派。要するに、チンタラ走ってくれるな派です、w

それなのに夫は、自分の話が盛り上がってくると意味もなく減速。そして私に女友達とおしゃべりしている最中のようなテンションの高さを求めてくるんです。付き合い始めたカップルでもあるまいし、車中の話に花が咲くわけ無いでしょうが。

車屋同士の話なんて、どんどん体感温度が下がってくるような状況なんですよ。今は特に。

それなのに、私の方を向いて喋ってみたり歌ってみたり

「はっきり言ってうるさい‼️」

それでも黙っている私へのチャレンジなのか、ルートは確認済みなのに「あそこで曲がれば良かったかな」「さっきのラウンドアバウト、1st exitだったかも」とか言い出し、道路工事で混みだすと「M27で来ればよかった」だの「一時間節約できた」だの、どうしようもないWould a could a should a を唱えはじめます。

「自分で選んだルートでしょ。ウダクダシュダ言うな!」と怒鳴りたいのを堪える代わりに

殺意の泉の水位が上昇してくるのを感じ……た所で到着‼︎

取引先のディーラーさんは、ワイト島の他にタックスヘイブンの島々に営業所をお持ちで悠々とビジネスなさっております……夫こそ雇ってもらって一番遠くの島に勤務すればいいのに。

目当ての車に横付けすると、何と鍵がありません。ロックがかかった状態で鍵もどこにも無し。

トンボ帰りで帰宅する予定だった私は、鍵の在処が判明するまで待つ羽目に。係員と夫があちこちウロチョロした末に、誰も預かっていないと報告に来ました。

「なぁにぃ〜???」

更に三十分経って、女子係員が鍵を持ったまま乗船しフェリーの中に忘れて本土へ戻ってしまった事が判明。

「そいつを呼んでこい??」

と怒鳴りたいのを抑えて、また更に一時間半待ち。鍵はサウスハンプトンとワイト島を二往復して、ようやく夫の手に渡されました。

それを何だか楽しそうに報告してくる夫に、更なる殺意が……

「フリーチケットくらい貰ったんでしょうね?もちろんパッセンジャーチケットじゃなくて車両の!!」

「彼女、4回もソーリーって言ったんだよ…周りの人はランチを買えって囃し立ててたけど」

たった4回……それで終わり?さすがイギリス人??しかもこういう時に”女”を使われるなんて?情けない

殺意の泉はヒタヒタと水位を増していくばかり。

このままじゃ精神的破綻をきたすと思ったので、即帰宅してジョギングで汗をかきました。フェリー乗り場以降一切の連絡を断ち、いかなる報告も聞かずに別行動。

ロックダウンって物理的距離感が精神的圧迫を産んでいますよね。

一人になって、夫のいない空間に身を置く事がこんなに清々しいとは!

旦那さまやパートナーに殺意を抱きはじめた方、一人森林浴やジョギングで軽く汗を流して頭の天辺から蒸気を逃すのをオススメしまーす。

車屋の女房の殺意の泉にお付き合い頂いてありがとうございました!下の?羊とラマのクリック宜しくお願い致します。


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About the Author: Eva

子年生まれ。ブラックラブラドールオーナー歴9ヶ月。イギリスで全く想定外の車屋の女房になる。

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