
日本行きが間近に迫り、ワクワクのちこちゃんです。
イギリスで子供を育てている中で、日本人に限らず、おそらく多くのお母さまがぶち当たる壁、それはこどもが突然「ベジタリアンになった」宣言をすること。もちろん、お母さま自身が健康や環境や動物福祉に配慮され、もともと菜食主義者である場合には全く問題ないのですが、私は平均的な昭和生まれの雑食人間。「ちょちょちょっと待って。あんた、じゃあ、餃子も、から揚げも、ハンバーグも食べないってこと?あんたのためだけに別に何か作れってこと?」これめんどくさいです。台所崩壊です。
うちの長女、地方の大学に行き、自炊を経験し、ミレニアルな意識高い系の友達の影響を受け、そしておそらく一番の理由は肉代を交遊費に回したいため、帰省してきたときにベジタリアン宣言をかましてくれました。ただし、その日の晩御飯は、長女の好物、ママの手作りスパゲッティミートソース。おいしそうにパスタを頬張る家族の姿にわずか30分で降参、その宣言は撤回され、うちの台所崩壊危機は回避されました。
そして彼女は、ベジタリアンになるのはあきらめ、今度は「フレキシタリアン(Flexitarian)」になる宣言を。ベジタリアンだけど魚は食べる人を「ペスカタリアン(Pescetarian)」というのは知っていましたが、フレキシタリアンは、基本ベジタリアンだけど、たまに肉や魚を食べることを自分に許す人だそうです。それって、意志の弱いベジタリアンの言い訳ちゃうん?と半信半疑で調べたら、長女の口から出まかせではなく、”It’s a thing”(「まじでそういうことがある」)でした。
フレキシタリアンという造語は90年代には既にアメリカにあったという説もあり、オックスフォード辞典の項目にも2014年に追加されています。たまー(週1とか)に食べるお肉も、できるだけ環境に優しく倫理的に許容できる方法で飼育された動物由来がよろしいとか、一応のめやすもあるらしいです。ふーん、これならバランスの良い食事ができそうだし、家族も付き合ってあげられるかも。
でも、豆類や野菜主体の食事にたまに肉や魚が出てくるって、食糧事情が改善し始めた頃の戦後日本の食卓が、もしかしてそんな感じだったのでは?おじいちゃんおばあちゃんは先駆けフレキシタリアンだった!だから元気で長生きしているわけですね。
結局のところ、体にもお財布にも環境にも優しいけれど、無理はしないフレキシタリアンダイエット、これからもこれを宣言して意志の弱さをカバーする、おっとっと、ライフスタイルを改善する若者が増えそうです。てなわけで、先日の父の日には、父のリクエストにより、アルゼンチンステーキハウスで肉三昧の、うちのフレキシタリアンでございました。
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