イギリスでお葬式~死を迎えること~

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どうも、お久しぶりです、たまさぶろうです。

新年が始まったと思ったら、あっという間にもう2月も半ば。本当に1日が終わるのが早い!

 

息子はもう今年のクリスマスの話なんかをし始めたので、思わず自分の耳を塞ぎました?

 

毎年、新年が始まると新年の抱負や希望を胸に抱くのですが、それと同時に、私にとっては亡くなって十数年経つ父を恋しく想う時期でもあります。

今年も父の事を想いながら、息子に父の話をしたり、旦那さんと一緒に父の好きなお酒を少し飲んだりして過ごしました。

 

その日の翌日、夜遅くに義母から電話が。

 

「(義母の)継父が亡くなった」と。

義母の継父(以下;旦那の祖父)は私の子供達からすれば、血の繋がりこそないものの、ひいおじいちゃんです。

旦那の祖父は、数年前から体調が悪く、余命宣告も受け、ここ最近は酸素吸入なしでは生活出来なくなっていました。でも、亡くなる2週間前に会ったばかりだったので、ただただショックで、残された旦那の祖母や家族の事を思うと、なかなか受け入れられなかったし、私自身も思い出も沢山あったので、気持ちも落ち込みました。

 

旦那の祖父は、私たちが日本で暮らしていた頃は遠く日本に住む旦那の為に、よくイギリスのお菓子や雑誌を送ってくれていました。中には毎回、おかしな写真や手紙、変な日本語で書かれた単語もあって、毎回私たちを笑わせてくれました。

イギリスに移住してきてからも、旦那や子供達だけでなく、私にも良くしてくれました。私はあまり、自分の祖父母に可愛がられた記憶がない(年齢もかなり高齢だった)ので、旦那の祖父母の存在は、私にとってもすごく嬉しかったです。

日本だと、血の繋がりがあるかどうかが重要視される傾向だし、連れ子だの再婚だの、子供達の父親が違うなんて事で、色々言われる事も多いですよね。

でもイギリス人(だけではないけれど)の、子供が何人いても、何歳でも、好きと思ったら相手の全てを受け入れられる度量の大きさとっても好きです。みんながみんなではないですが。

それに父親が違うかろうが代わろうが、子供達は母親の元に集まって(のケースをよく見ます)、一緒に暮らして家族の形を作っているのって素敵だなと思います。

 

 

話が少し逸れましたが、旦那の祖父が亡くなって、彼の意思を尊重して、家族葬という形で、葬儀の段取りが組まれました。

日本だと、自宅や病院、事故や病気、どこでどんな原因で亡くなるかにもよりますが、比較的早くに死亡診断書も作成され、葬儀も2.3日後には執り行われると思います。

 

でも、さすが、イギリスですよね。本当に色々な事に時間がかかるかかる・・・

今回、自宅療養中で自宅で眠るように亡くなったので、事件性がないか警察の立ち会いも必要だったし、解剖も必要だったようで、死亡診断書も1週間以上待ちました。

さらに、葬儀社の都合でなかなか葬儀の日程も決まらず、結局、亡くなってから3週間以上経ってのお葬式でした。日本のようにお通夜やお葬式で、故人の顔を見る機会は、この国ではほぼないのだな・・・と思います。でも逆に、最後に会った時の素敵な笑顔を一生覚えておけるな、と今回思いました。

 

当日は、湿っぽくならないようにという本人の意思もあり、みんな祖父の好きだったサッカーチームのカラー(赤と白)の服を着たり、チームユニフォームを着たり、皆が明るい服装で出席しました。2歳の娘も終始お喋りして、場を和ませながら参加しました。

ユーモアがあって、愛情深くて、細かい事を気にせず、いつも大らかだった祖父らしい、素敵なお葬式でした。

 

旦那の祖父は、延命治療を望まず、ホスピスに行く事も拒否し、自分の家でありのままで死を迎える選択をしました。日本ではなかなか難しい選択なのでは・・・と思います。私の父が倒れたとき、本人は家に帰りたがっていたのに、私達家族は一日でも長く生きていてくれる方法を選択してしまった。自宅で受け入れる覚悟ができなかったことは、今でも後悔していることの一つでもあります。

色々問題も多いイギリスの医療制度ですが、旦那の祖父が自宅で過ごすことを可能にした医療制度や補助、今回はさすがだな、と思いました。

そして祖父を支え見守った旦那の祖母は辛いこともあっただろうけれど、きっと毎日、喧嘩をしながらも愛に溢れたかけがえのない時間を過ごせたんだと思います。

 

 

いつかみんなが迎える「死」

考えたくないけど考えないといけない問題。

日本では、本当にたくさんの大切な人達にお別れを伝えてきました。

でも、まだ母も健在だし姉兄もいます。

自分自身の事だって考えなくちゃいけない。

自分はどこでどんな風に死を迎えたいか。

お墓はどうするのか。

考えること、たくさんです。

旦那の祖父との別れはとても悲しいことだけれど、家族が改めて色々なことを考え始めるきっかけになって良かったな、とも思います。

 

まずは、今元気に暮らせてる事に感謝。

日本の母や家族に、もっと連絡取る。

忙しさを理由(言い訳)にせず、ちゃんと子供達の相手をする。

あ、忘れてましたけど、日々頑張って働いてくれている旦那にも感謝・・・ですね?

☆感謝☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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About the Author: たまさぶろう

南東ロンドン在住、高知県出身。編み物が好きで、毛糸を見るとすぐに買うので、見ないようにしている。ストレス解消方法は掃除。 ONE OK ROCKをこよなく愛する2児の母。

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