I want 湯!

Japanese food Tazaki Yutaka Harvest Campaign

こんにちは。イギリス生活20年のふあにゃんです。実は、私がこの20年間、常に欲しい欲しい、いつかは手に入れたい、あったらどんなに幸せだろうと思い続けてきたものがあります。何だと思いますか?

それは、24時間いつでも出るお湯です。

ふわりではこれまでにもイギリスのお湯事情について、ユニごんの”ボイラー”や、あやどんの ”我が家のお風呂事情”で、散々嘆いております。この国で、お湯に悩まされている日本人はとてもとても多いのです。あやどんの記事が出た日の朝のふわりメンバー達のライン会話をご紹介しましょう。

「うちの賃貸フラットは、電気?タンク。この前スイッチの不具合で、タンクの半分しか湧かせなくて、湧かせる量や時間を計算しながら、お風呂に入ったよ。日本に帰った時は、それはそれでお風呂のお湯が勿体ない!って思ったんやけど、イギリスの水周りの弱さ(すぐに排水詰まったり、ボイラー壊れたり)も、いい加減にして欲しいよね・・・?」

「タンクの半分って? 」

「わかる。この歳になって、21世紀にもなって、なんでお湯が出る出ないとかで悩まさないといけないんだろう?って怒りを覚える。」

「うちは2人くらいまでは連続でお風呂でもシャワーでも大丈夫そう。でも寒い日にお風呂でお湯が出なくなった時はめちゃ悲しくなるよね(T . T)」

「デンマークには湯船がある家が少なくて、ムダに広いシャワールームにベビーバスの大人版みたいなの買って、無理やり入ってました?」

「ベビーバス???」

「お湯出すのが重くて、ホースの空気出して、低くしてお湯を捨てるという…」

「それめっちゃ大変?」

「お風呂かタンクで大変だったのって、ロンドンだけだったような、他の地方で住んだ家でタンクだった覚えが無いですわ!」

「えーーー 地方でもタンク使ってるはず。義理家族とかそうです。」

「あーじゃ運良かっただけですかねー!」

「ロンドンも新しい、もしくは全改装したフラットは瞬間湯沸かし器の所もあります。特にオール電機の物件は。前がそうでした。うちは今の家、あまりにも古く、バスルームを全改装した時に、大きめタンクと水圧を強くする装置は付けました。今のところは時間差もありお湯がないってのはないけど、年季の入ったボイラーはいつかは、今は元気に動いてますが、いつ寿命が来てもおかしくない。」

「うち田舎だけどタンクあります。でもシャワーは電気でいつでもいくらでもお湯使えるのにしました。でも使う前にヒモ引っ張らなくちゃいけなくて、これまたいつの時代?ってかんじです。」

「ヒモ引っ張るって、想像つかない。でも好きなだけお湯使えるから良しとしよう。」

「シャワーキューブの外に天井からぶら下がってるの。」

「バスタブはやっぱりタンクに水圧上げるポンプ。」

「うちにも同じのあります。ヒモ?」

「良かったです、仲間がいて?」

これは、どこかの未開の国の話ではありません。戦前の話でもありません。かつて七つの海を支配した大英帝国の2019年現在の話です。この国の湯沸かし器は、いまだにお湯をタンクに貯めて温める方式が一般的です。タンクは容量に限りがありますから、誰かがお風呂に入ったりすると、次に入る人はタンクのお水が再び温かくなるまで待たなければなりません。

そんなことを知らずに、初めて憧れのロンドンに語学留学に来た当時19歳の私は、ホームステイ先のお風呂に初めて入ったとき、普通に体を洗っていたら、お湯が冷たい水に変わったので大変驚きました。お風呂が壊れちゃったんじゃないかとマジで心配しました。

あれから約30年、状況は多少改善されているようですが、いまだにイギリスのお湯はタンク式で沸かすことが多いのです。

ところで、昔のイギリス人のお風呂の入り方ってご存知ですか?まずバスタブに半分にも満たないくらいのお湯を溜めます。お湯の温度はぬるめ。その中で体を洗い、汚れた水を捨てることもせず、体をシャワーでゆすぐこともせず、そのままの状態からタオルで泡を拭きます。以上。あれ、どこかで見たことあるような洗い方ですね?そうです、食器洗いと同じです。 基本、お湯はそんなに使わない。しかも、そんな入浴を1週間に一度しかしない。 だからタンク式で十分なんですよ。

この状態からタオル

現在は、若い人は特にシャワー派が多いと思いますが、湯舟につかる場合は今でも上記のような入り方だと思われます。でも、日本人は断固としてそんな入浴方法を受け入れることは出来ません!

入浴の途中で、お湯が冷たくなったときの悲しさ、情けなさと言ったらありません。まだ泡が残っている体を冷たい水で洗い流していると、怒りさえこみ上げてきます。あり得ない、あり得ない、こんなこと日本じゃ絶対あり得ない!なんで、アタシがこんなひもじい思いをしなくちゃいけないの?ここは未開の地か?お湯も満足に沸かせないくせに、Great Britain とか言うな!全然グレートじゃないっ!

というわけで、お湯がいつでも出るフツーの暮らしを屈折20年間も夢見てきたのです。しかし、フツーの暮らしを実現する方法を知らなかったわけではありません。方法は二つあります。

ひとつは、シャワーを電気式にする。これは割と設置が簡単なようです。ただ、これでいつでもお湯が出るのはシャワーだけ。シャワー以外のバスタブやキッチンの蛇口は、依然タンクからのお湯が出ます。

もうひとつが、コンビ・ボイラー。セントラル・ヒーティング(お湯と暖房が一緒のシステム)でありながらタンクを必要としない、新しいタイプのガス瞬間湯沸かし器です。

どちらも手間とお金がかかるので、貧乏な我が家にはずっと手が出ないものでした。でも先日、ついに我が家のボイラーが壊れました。このチャンスを逃してどうする、私も少し稼げるようになった、なんとかローンで払えるんじゃないか?

そうだ、今こそ、コンビ・ボイラーを買おう!!!!

長くなりそうなので、今日はこの辺で。続きが気になる方は、ひつじをクリックしてくださいね。

追記:続きを書きました。→ ボイラーのお値段


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About the Author: ふあにゃん

趣味でピアノを弾いていたら知人から教えてほしいと頼まれたのがきっかけで、いつのまにか職業になってました。東京都出身、在英20年超、ロンドンの南の端っこ在住、常に貧乏。好きなテレビ番組は「5時に夢中!」。

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