サラリーマンの気持ち(終身雇用制度の崩壊)

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会社にはチームが存在して、そのチーム内にメンバーがいて、それぞれのメンバーが、与えられた役割をこなすというのが形態です。そして、各個人の能力によって評価され、それが報酬となります。しかし、その報酬というのが、公平にメンバーに与えられているか疑問に思いながら、サラリーマンをしている人が多いのが現状です。その人たちの悩みを抱えながら、経営している会社の経営者の気持ちも含めて、語ってみたいと思います。

サラリーマンとは経営者に雇われて、定期的な収入を手に入れる。そして、会社内にはいろいろな人間がいる。そこには、その環境に付随してくる、自分のやりたい技術を探して伸ばし、給料を増やそうとする人もいれば、「勤続12年、給料14万円」というような、その会社を信じて、会社に文句も言わずに汗かいて必死に働いて、でも、ほかの会社でもっと稼ごうとはせずに、自分の全てを注ぐ気持ちで頑張って働く人もいる。

会社での評価はAIにおまかせ!

会社を経営する人にとって、一番難しいのが、社員の能力が公平に評価され、それが給料に反映できるかという点です。ある社員は、技術があり、今一番伸びている分野で、大活躍だが、もし伝統のある会社に所属していると、最近伸び出した分野だからといって、いきなり給料を倍にしてもらうことはできない。スポーツのようなわかりやすい実力社会だと年俸がいきなり倍とかはありますが。

特に今の時代、科学技術の発展が急速に進む中で、人間以外にも人間を評価できるAI(人工知能)の存在によって、会社にいる人間を誰が評価するかが問われるようになりました。履歴書もAIが見る時代です。会社内の評価もAIがみて、給料を決める時代も来ていると思います。

しかし、人間が作り上げた会社をAIだけの判断で、人間を評価するのは難しいというのが、今の現状です。いくら機械化が進んでいるとはいえ、お客様というのは人間です。そのお客様がお金を払ってビジネスが成り立つというのが基本のビジネススタイルです。スーパーのレジの機械化がが進んで、無人レジなどもできていますが、まだまだ、人にサービスを受けたいというお客様はいると思います。レジで、おでんが欲しいと思ったら、無人レジで一日中自由に突かれたおでんを取るのは嫌ですよね。それよりもレジの係りの人にとってもらうおでんの方が気分はいいですよね。

人間同士で成り立つ会社

会社内の組織構成に目を向けてみると、色々な部署で働いている人間を取りまとめるのは、やはり人間なのです。人間の感情がビジネスジャッジを左右する時もありますが、会社はそういったビジネスジャッジをする責任のある人が決断をして、事が進むというのが会社の仕組みです。

そして、人間なら、その決断で大きな損害を会社に被って、自分がクビになったらどうしようと考えるのが普通です。家族がいる人は、家族の生活を給料で守らなければいけません。その大変さをわかっている上司は、自分の部下たちの家族の心配して、簡単にはクビにできないといった心情になり、そうやって、人間の環境で会社が成り立っているのです。

年功序列信仰者へ厳しい時代

そこへAIが入り込もうとしています。結果だけをみて判断されます。そして蹴落とされます。これが終身雇用制の崩壊となっています。年功序列の終わりが来ています。年功序列信仰者にとっては辛い時代と突入しています。

会社にいると、できる部下とできない上司がいて、下克上のようで、複雑な雰囲気です。報酬をもらえない部下は、文句を言いながら働き、決断の早い人であればすぐに辞職します。そうでない人は、いつまでもその会社に残り、文句を言いつづけ、周りの人に悪影響を与え、メンバーのやる気が失せ、効率が悪くなり、悪循環になります。

監視社会

我々の子供達の未来を想像してみると、人間の行動は細かく評価され、デジタルタトゥーといった、データに個人の悪事が履歴されると絶対に消えなくなるという厳しい社会になってきました。昔、映画にもありましたが、犯罪を犯す前に予想して捕まえるというのが、今すでに始まっていると聞きました。ある国(資本主義の国ではありません)では、日頃の行いが悪いと、自分のポイントから引かれ、海外旅行禁止といったように、監視社会が始まっています。

会社内でもそういった監視社会の波に押されて、個人が厳しく評価されると思われます。長いあいだその会社にいるからという理由では、もう評価されません。何か貢献して、やり遂げ、会社の利益に繋がることが重要になります。

この監視が家庭内に入ったとしたら、もうめちゃくちゃですね。家事、子育ての割合と稼ぎの割合を総合して比較され、それをこなせない人は、家族クビとかなるのでしょうか?怖いです。

会社も家族的に経営して、ファミリービジネスと呼ばれるように、幸せそうにしている会社もあります。監視社会やAIによる評価で、人間の価値を決定され、家族が崩壊し、会社も人間を必要としなくなっていくようになるのでしょうか。

最後に

行き着くところは「何が幸せ?」という質問です。仕事があることが人間には幸福をもたらします。仕事がないと不安になります。会社は利益を生み出さないと経営の継続は厳しく、コストのかかる人員を削減していきます。

AIに決断を下され、職を失い不幸を感じる人間が増えたら、その人が、生活の価値を向上させようとしても、そのサービスに支払うお金がない。不幸と不景気が続く。

能力をつけることと、その能力を認めてもらえるか、いわゆる会社に必要とされるかが、会社に生き残る鍵になります。終身雇用制の崩壊で、経営者は生き残り、サラリーマンは減っていく。AIが人をクビにして、仕事のない人間は不安を感じて、世界は不幸に向かおうとしてるのではないでしょうか。


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About the Author: ジゴロッキー

2001年よりロンドンで活動。夢は悟ること。国籍日本。解決方法:時間。

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