サラリーマンの気持ち(住宅ローンで思うこと)
サラリーマンというのは、フリーランスと比べると、時間が拘束されて、上司からの命令を聞かなければいけないというネガティブなところがある反面、色々なかたちで生活が保護されています。特に金銭的な面では、年金やその他の手当などは手厚く、会社に所属するお陰で得られる特権であると思われます。多少の自己負担もありますが、申し込めば、生命保険も会社で補ってくれます。死んだら給料の10倍とか、も聞く話です。社宅というのもいいですよね。3LDKのような月20万円するようなところが、4-5万円で借りられたりもします。定期代も出るところもありますね。流石に新幹線代は出ないみたいですが、普通電車でよければ結構な距離間を出してくれるそうです。
これはサラリーマンだけではないですが、住宅ローンに関して、債務者が亡くなった場合は残り返済額全額が免除になるような、サラリーマンではなくても、住宅ローンを組んだ人に与えられる特権もあります。持ち家か賃貸かって最近よく議論になりますが、これは持ち家のいいところとも言えるでしょうね。そもそも亡くなってしまうことがいいこととは言えませんが。(笑) (笑えませんね)
そんなことを踏まえて話した、先日、会社でサラリーマンとして働く友人と話した内容です。ちなみにこの友人は結婚歴数年、子供2人の30代半ば。
友人「僕はサラリーマンで、この会社の業績や、内部の構成に納得がいかないのですが、そこそこ会社からの手当ももらって、生活はまあまあ納得のいくものができています。海外赴任とかするとさらに厚い手当をいただき、子供の学費、家賃、医療費が出て、結構助かります。海外赴任は期間が限られているけど(2〜5年程度)、そこそこ貯金も貯まります。」
私は、これを聞いて、いいねえしっかりとした手当があって。そりゃ海外赴任はお金が貯まるわと思いました。そして話を続けました。
友人「日本で買った家のローンは、海外赴任中は、家を貸家にして、ローン返済を家賃で賄う。」
これもいい話だなあと。海外では駐在勤務になれば、会社が現地の家賃を出してくれるので、もし日本で自宅があればそれを貸すことができます。このご時世、自分が住む宿代を会社に払ってもらって、衣食住の住を無料で提供してもらえるなんて、なんて羨ましいこと。実家の両親に頼んで、一緒に住まわせてもらうぐらいしか、そんなことはできません。
そんなことを思いながら会話を続けると衝撃的なことを聞きました。
私 「住宅ローンの返済は亡くなったら全部チャラだよね?」
友人「そうだね。俺が死んだら、生命保険も結構入ってくるから、住宅ローンが消えて、さらにキャッシュが手に入り、嫁は大喜びじゃないかな?嫁もそう願ってるはず。」
私「怖」
友人「もう30数年生きたし、いいんじゃないかな?」
私「いやいやいや、まだまだこれからでしょ?働いて稼いで、自分も楽しまなくていいの?」
友人「住宅ローンでもう一つチャンスがあるのが、一度ガンになるとその時点でもチャラになるんだよ。」
私「へーそんな条件もローンに組み込まれているんだ?でもガンになってしまったら、命が危ないじゃん?@」
友人「だから、一番いいのは、初期段階のガンに自分がなって、治療で回復できるのがいいんだよ。」
私「。。。。。。。」
友人「だからジャンクフード食って軽めのガンにならないかなあって思ってる。」
私「。。。。。。。」
そこまでサラリーマンは考えているのか!すごい人種だ。そしてゾッとしました。
五体満足を授かって、社会に出て、立派に働けるようになった行方がここか!と、私はなんとも言えない気持ちにさらされました。
上司に命令され、拘束される時間という精神的苦痛から、健康に生きられる感謝を忘れ、働ける幸せを忘れ、自分を犠牲にまでして払おうとする住宅ローン。サラリーマンの抱える悩み、いや、悩みということが気づかずに、借金の返済、残される家族の苦痛もお金で解決させようとするサラリーマン精神、考えさせられるものがあります。金銭的なサポートを受けてもメンタルの面でサポートを受けられないサラリーマンは、自らメンタルを鍛えていかないと、鬱にでもなりそうです。なんのために生きているのか、自分の人生を捨てて 、住宅ローンを返すかとを考えるべきなのか。
おまけ
奥様から聞いたちょっと怖い話
ある奥様の計算によると、現在夫婦40代、今離婚するよりは旦那が将来先に亡くなってからの方がお金が自分のものになるそうです。こんなことを知らずに働いてるサラリーマンの旦那さん、愛の切れ目は怖いですよ。
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