海を渡る車

Japanese food Yutaka Spring Sales

みなさま、大変ご無沙汰しておりました。車屋の女房です。

ロックダウンが始まってからというもの、急に家の中が狭くなったように感じ、毎食ごとに汚れる床に掃除機をかけ、シンクに溜まった食器の山を前にため息をつき….家事の量が一気に増えた上に、好天のせいで常に庭の手入れに追われる毎日でした。

思春期に差し掛かった息子と、ミスデビルと呼ばれているウチの娘が繰り広げるパワーゲームは日々激しさを増し、息子は家出を何度か企てたものの阻止される羽目に。最近ようやく緩和されたとはいえ、このロックダウンは、親としての私自身が試されている、そんな毎日でした。

そして、更に試されたのは….人間として知能を駆使し問題を解決できるのか?という、普段はまともに向き合う事のない課題でした。

その結果がコレです…..

私に見つかって逃げようとする
入った所から出なさいと言っても理解せずパニクってあちこちを噛り出す
パニくり過ぎて、コーナーでどうやっても動けなくなり静止する

このリスは、毎日やってきてはフェンスの上で美味しそうに?を食べていくのです。苺の実が増えるに連れ訪問回数も増えてきたので、仕方なく金網をかぶせて侵入を防ごうとしました。

それでも、わずかな隙間を見つけては侵入を繰り返します。私も庭にあるガラクタを使い毎日補強を続けました。

これ以上やるとしたら、蓋をつけるしかないんじゃない?と夫に言われた日、彼とバッタリ出くわしてしまいました。

また入られた!と思って近づくと写真の有様です。罠にかけるつもりでは無かったのですが、よっぽど怖かったのでしょう。コーナーにハマって微動だにせずいる間に観念したのかもしれません。最近は補強材に近づかずにフェンスの上で佇んでいます。

果たして人間として勝利したと言えるのかどうか。笑

こういう侵入者もいます

前置きが長くなりました。

ロックダウン中、夫はストック買いに加えいち早く社有車にアクリル板のガードを設置したい、というお客さんの注文があり仕入れと施工を続けていました。stay home、stay safeの期間中ですからキーワーカーの方以外に車を販売する事はないだろうと思っていたのですが、こんな時期でもアフリカへ車を船便で送りたいというお客さんがいたのです。

1台はトヨタランドクルーザー、もう一台はトヨタカリーナ。アフリカでの日本車信仰は凄まじく、エンジンさえ動けば買う!くらいの勢いです。四駆がどの車種でも一番人気、オートマでもマニュアルでもとにかく日本車!

そして、ランドクルーザーはSheerness Docs からジンバブエまで船旅をする事になりました。

Shefieldから来てランドクルーザーをお買い上げ下さったお客さんは「アフリカまで?500ポンドくらいだよー」と言ってましたが、同郷価格みたいですね。ちょっと調べると、車両によって料金は様々、ドーバーを渡るフェリーと一緒でした…

後日、好意だと思うのですが、入船前の写真を送ってくれたのを見ると….ランドクルーザーが中古の野菜卸のトラックの荷台に収まっています。 

これは….??ひょっとして?? 500ポンドの謎解きでした。

車を船便でアフリカへ送る時には、古着や中古の靴等の重量が嵩まないものをぎゅうぎゅうに詰めるそうです。何かの写真では見た事がありましたが、個人レベルでも普通にされている事だとは知りませんでした。

トヨタカリーナは1996年車でした。夫が違法駐車をブロックするために使っていた、スクラップ行きの234,000マイル走行済です。ところが、お客さんが来て乗ってみると、エンジンも問題なくスルッと動き出してあっという間に視界から消えてしまったそうです。おそらく古着をいっぱい詰め込んでTilburyから出港する船便に載せるだろうとの事でした。

ヨーロッパに移住し金銭的に余裕の出来たアフリカの人達は、確実に送金そして利益を得るために、中古車の輸出を試みるそうです。

ロックダウン中でも粛々と故郷へ送金を続ける人達がいるという事実は、パンデミックの恐怖に煽られていた私を少しだけ現実に引き戻してくれました。

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About the Author: Eva

子年生まれ。過去齧歯類オーナー歴11年。イギリスで全く想定外の車屋の女房になる。

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