

40代半ばを超えたけれど、いまだに社会のルールがわからない件について。
久しぶりに本気で就活をしていました。
(一応、今はフリーの音楽家として、ありがたく雇ってもらえた案件をいくつか掛け持ちしながら、現在の契約が切れたときに次へ移れるよう常に綱渡りをしている状態です。 専門がフルートのため、現在の居住地ではレッスンプロとして成り立つほど生徒数がいない)
そんな中、「これは自分にぴったりすぎる! 私以外に適任者はいないのでは!」と思えるようなプロジェクト募集に出会いました。
そして、見事に、第一次審査で落ちました。
(審査内容は、自分がプロジェクトにどう貢献できるか&演奏技量などを紹介する動画を提出するというものです)
就活ではよくある話だと思うのですが――面接にすら呼んでもらえない。
しかも、落ちた理由がまったく分からない。
「プロジェクトに合わなかったのか」「実力が足りなかったのか」「自作・自演・自力編集の動画がセンスなさすぎたのか」…原因が一切不明なのが、なんとも後味の悪いところです。
仕方ないとは思いつつ、そして今回落ちたのはたった一件とはいえ(もちろんこれまでにも数えきれないほどありますが)、年齢を重ねるごとに、「このまま一生、どこにも就職できないのではないか」という恐怖がじわじわと大きくなってきています。
一時は会社員や他業界への転職も考え、実際にいくつか挑戦もしました。
けれど、子どもの送り迎え――特に長期休暇中のランダムなスケジュールやスポーツ試合への対応――の終わりが見えず(公共交通機関では習い事に間に合わないのです)、フルタイム勤務は、たとえフルリモートでも体力的&時間的に厳しく、志半ばでつまずきました。
また、飲食業も適正無さすぎる為(お客さんから注文を取った後、それを厨房に伝えるのを忘れるなど)、望み薄です。
そんな中
「ボランティア・リクルート・フェア」なるものが近所で開催されることを知り、無償の仕事をやる余裕などないのですが、覗いてきました。

大変やりがいのありそうな職種(無給だけど!)が、色々とありそうでした。
また、各ブースへ立ち寄るだけでエコバッグやグッズがもらえるという接待ぶり・・・

昨年行った、ジョブフェアと比べると、天と地ほどの差とは、まことこのようなことであるか、という雰囲気でした。
恐ろしいと感じたこと
前回のジョブ・フェアと、今回のボランティア・フェアから感じたことは(独断と偏見に満ちていると思いますが)、いわゆるコネがない&未経験でもスタートできそうな文系職は、もうボランティアでしか得ることができないのではないか、ということ。
「こんなことまで無償でやらすのか!」と、あまりにも堂々としたやりがい搾取ぶり(もちろん人との出会いや、コミュニティーへの貢献は大事だと思うのですが)に恐怖を感じた、というのが正直なところです。
これからのこと
一般就職もボランティアも、やはり今の私の状況には合わないだろうということだけははっきりしたので、とりあえずは地道に補助金等を申請しながら、自分自身で地域密着型の音楽家としてのプロジェクトを進めるしかないのだろうという結論に達しました。
ただ、私はそのようなのらりくらりとした生活をしていても一応生きていけているありがたい環境に今のところおりますが、あと10年経たずに社会へ出ていくであろう我が子たちのことへ思いを馳せると、また絶望感が襲ってくるので、なるべく悪いことは考えないように努力をしていく所存でございます。
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