2026年・春、中東の動乱とイギリスへの帰還。今こそ、ストーンヘンジの不変の光に会いにいく

Best Japanese food Tazaki Yutaka UK

2026年の3月。イギリスは、ようやく冬の重い雲が切れ、街角のスイセンが黄色い顔をのぞかせる希望の季節を迎えました。しかし、ニュースに目を向ければ、2月末に始まったアメリカ・イスラエルによる対イラン攻撃の影響で、中東情勢は緊迫の一途をたどっています。

そんな激動の世界情勢と、それとは対照的に穏やかな春を待つイギリスの日常。今日は、変わりゆく世界の中で私たちがどう「今」を大切に生きていくべきか、そしてこれからの明るい季節への楽しみについて、たっぷりとお話しします。

激動の中東、そして「帰国」を選ぶ人々

2026年2月28日、世界に激震が走りました。アメリカとイスラエルによるイランへの大規模な軍事行動。これに対し、イラン側も報復としてドバイやサウジアラビアのリヤドなど、これまで「安全な聖域」とされていた湾岸諸国の都市へもミサイルやドローンによる攻撃を行っています。

これまで、イギリスの重い税負担を避けてドバイへ会社を移したり、移住したりした人々は少なくありませんでした。しかし、今、その流れに大きな変化が起きています。

ドバイ経由の空路はどうなっている?

現在、ドバイやアブダビの空路は非常に不安定です。3月に入り、一部の商用便が再開されつつありますが、エティハド航空やエミレーツ航空などは、情勢に応じて欠航やルート変更を繰り返しています。

  • フライトの現状: 多くのイギリス人観光客や居住者がドバイで足止めを食らいました。一時はサウジアラビア経由で陸路脱出を試みる富裕層の姿も報じられるほど。
  • 帰国ラッシュの背景: 節税のためにドバイを選んだ人々も、やはり「命の安全」には代えられません。イギリス政府は中東全域への渡航警戒レベルを引き上げ、避難計画を策定しています。皮肉なことに、高い税金を払ってでも「安全で静かなイギリス」へ戻りたいという需要が急増しているのです。

「中東の摩天楼」から「英国の田舎道」へ。自由なビジネスを求めて飛び出した人々が、今、平和の尊さを再確認して故郷を目指しています。


パンデミックを越えた人々の「強さ」と「旅」

これほど物騒な世の中でも、イギリスの空港や駅は、これから始まるイースターホリデーに向けて活気に満ちています。不謹慎に聞こえるかもしれませんが、そこにはある種の「覚悟」が漂っているようにも感じます。

私たちは数年前、コロナ禍という「失われた時間」を経験しました。あの時、私たちは「明日、突然自由が奪われることがある」という残酷な教訓を得たのです。

「世界がどうなろうと、私の人生の時間は止まってくれない。だからこそ、今行ける場所へ行き、今会える人に会いたい。」

そんな思いで、戦争の影に怯えすぎず、勇敢に(あるいは少し頑固に)旅を続ける人々がいます。ヨーロッパは幸い、今のところ物理的な戦火からは遠く、静かです。もちろん、原油高や物価高の影響は避けられませんが、イギリスの人々は「目の前の春」を精一杯楽しもうとしています。


3月29日、光の季節の始まり

イギリスでは今月、大きなターニングポイントがやってきます。3月29日のサマータイムの開始です。

午前1時が午前2時になり、睡眠時間が1時間削られるあの日。でも、その引き換えに手に入るのは「魔法のような明るい夕暮れ」です。冬の間、午後4時には真っ暗だった空が、一気に夜8時、9時まで明るさを保つようになります。

日照時間が増えるだけで、イギリス人の幸福度は格段に上がります。公園でのピクニック、仕事終わりのパブのテラス席。暗いニュースが続くからこそ、この「自然がくれる光」が何よりの救いになるのです。


古代の英知に学ぶ:ストーンヘンジと夏至の祈り

光が長くなっていくこの時期、イギリス人が思いを馳せる場所があります。それは、ウィルトシャーの平原に佇む巨石遺構、ストーンヘンジ(Stonehenge)です。

ストーンヘンジとは?

紀元前3000年〜2000年頃に建てられたとされるこの遺跡は、天文学的な精密さを持っています。特に有名なのが、太陽との位置関係です。

  • 夏至の日の出: 夏至(Summer Solstice)の朝、太陽は「ヒール・ストーン」と呼ばれる石の真上から昇り、遺跡の中心へと光が差し込みます。

2026年の夏至は6月21日(日)。この日、イギリスでは「夏至祭」が行われます。普段はロープの外からしか眺められない巨石のすぐそばまで近寄れる、年に一度の特別な日です。ロンドン発着のストーンヘンジ夏至祭バスツアー(日本人アシスタント付き)もあるのでご興味のある方はチェックしてみてください。

現代のようなテクノロジーも、ましてやミサイルもなかった5000年前。古代の人々は、ただ空を見上げ、太陽の動きに生かされていることを感謝していました。彼らにとっての「幸せ」は、今年も無事に日が長くなり、作物が育ち、季節が巡ってくること。そのシンプルな祈りの結晶が、あの巨大な石の輪なのです。

夏至までの楽しみ

これから3月から6月にかけて、イギリスは一年で最も美しい季節を迎えます。

  1. 4月: ブルーベルの森が紫色の絨毯に包まれます。
  2. 5月: チェルシー・フラワー・ショーが開催され、街中が花で溢れます。
  3. 6月: そして夏至。夜が最も短いその日に、ストーンヘンジで昇る朝日を拝むツアーは、人生観を変えるほど神聖な体験です。

目の前にある「小さな幸せ」を握りしめて

世界情勢は、個人の力ではどうにもできないほど複雑で、時には残酷です。ドバイから戻ってくる人々も、旅行を続ける人々も、みんな心のどこかで不安を抱えているはずです。

しかし、そんな時こそ、私たちの「半径5メートル」にある幸せに集中してみませんか?

  • 窓から差し込む春の光が、昨日より少し長くなったこと。
  • 近所の公園で、名もなき花が咲き始めたこと。
  • 大切な人と、温かいお茶を飲めること。

戦争や混乱は「大きな歴史」の一部ですが、あなたの人生は「今、この瞬間」の積み重ねでできています。古代から続くストーンヘンジが、数々の戦乱を乗り越えて今もそこに立っているように、私たちもまた、自分の中にある静かな平和を守り抜くことができます。

今年の夏至、もし機会があればストーンヘンジを訪れてみてください。何千年も変わらず繰り返される日の出を見たとき、きっと「世界はまだ大丈夫だ」と、深い安心感に包まれるはずです。

それまでは、少しずつ長くなる夕暮れを楽しみながら、一歩ずつ春の陽だまりを進んでいきましょう。

いつもお読みいただいてありがとうございます。ブログ・ランキングに参加していますので、下のひつじちゃんをクリックして応援よろしくお願いします

にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ にほんブログ村

下の猿ちゃんもクリックして応援よろしくお願いします
人気ブログランキング

アクセスランキング にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

Instagram / Facebook / Twitter にも遊びに来てくださいね。

About the Author: ジゴロッキー

2001年よりロンドンで活動。夢は悟ること。国籍日本。解決方法:時間。

Share This Story, Choose Your Platform!