乳房再建のお話 その3

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大晦日ですね!

クリスマスが終わった反動なんでしょうか、年末年始は出来るだけ日本風に過ごしたくなります。昨日は家族全員で大掃除をしました。この初めての試みを私が提案したときは、みんなからのブーイングを浴びてどうなることかと思いましたが、一旦やり始めたらみんなハマってしまい良く働いてくれました。私も働いてるのが自分だけじゃないので楽しく頑張れました。これからは毎年コレで行こう!

大晦日の今日は例年通り、YouTubeで日本の番組を見ながらお節を作り、年越しそばを食べて、除夜の鐘代わりにビッグベンの鐘の音を聞きながら年を越す予定です。

それはさておき、私の乳房再建のお話、その2からの続きです。

夢のような再建方法に思えた脂肪注入。一度始めてしまうと引き返すことが出来ず、あともう1回、あともう1回と、ずるずると4回までやってしまいましたが、最初にこんなに時間がかかると分かっていたら、果たしてやっていたかどうか分かりません。

別に急いでいるわけではないので、時間がかかることは大きな問題ではありませんが、小さな問題がいろいろとあります。

気になること

  • ドナー側のダメージ
    脂肪を注入した胸の方には痛みとか違和感はほとんどありません。自然に膨らんできたように脂肪がついてくれます。しかし、吸引したお腹や太ももなどのドナー側は、かなりのダメージを受けます。まず術後直ぐに物凄い内出血があり、痛みと共に広い範囲に赤アザが出来ます。このアザが一番酷いときの私の体を見たら、誰でもびっくりすると思います。この回復を助けるために、ガードルなどで下半身を6週間締め付けておかないといけないのも厄介。アザは数週間で完全に消えますが、吸引針を刺した穴は傷跡となって残ります。4回もやってるので、もう私の下半身は穴だらけです。痛みはなくなりますが、しびれのような違和感が残ります。
  • 綺麗な胸の形は作れない
    更なる脂肪注入で膨らみが増えたとしても、所詮は乳腺のない胸です。綺麗な女性の胸の形はもちろん、垂れた片乳と同じ形にも作れません。脂肪の着き具合も、真ん中よりも脇に定着しやすいようです。胸の形はブラジャーで寄せて上げて作り上げると思っていたほうがよいでしょう。尚、両方のバランスを取るために、希望すれば残っている片乳を大きくしたり小さくすることもNHSでやってくれるそうですよ。
  • 一次再建では出来ない?
    癌の摘出と同時に乳房再建する一次再建は、胸を失う経験をしなくて済むので精神的に楽だとも言われます。でも、脂肪注入は徐々に時間をかけてやるものなので、一次再建では出来ないのではないかと思います。ただ、インプラントで再建しておいて、後から自分の脂肪に入れ替えるなんて方法はあるのかも。それが出来たら理想的!
  • 全身麻酔の影響?
    この手術は毎回全身麻酔で行われます。それについて問題は全くないと言われていますが、全身麻酔を何度もやって体への悪影響は本当にないのか正直心配です。一方で、滅多に熟睡をしない私にとって、全身麻酔でぐっすり死んだように眠れるのは毎回のお楽しみだったりするのですが。しかし、病気を治すための手術でもないのに、こんなにやっちゃっていいんだろうか?とも思うわけです。
  • 脂肪を取ったはずなのに痩せない
    大きなメリットであるはずの痩身効果がほとんど見られません!毎回の取る量が少ないのでしょうか?すぐに新しい脂肪がついてしまうのでしょうか?う~~ん。。。

そして次のステップ

脂肪が十分ついたと思えるようになったら終わり、ではありません。私のように乳首を温存出来なかった人には、次に乳輪&乳頭の形成が待っています。これも驚くような方法で行われます。乳輪が出来ると胸らしくなると聞いているので、ちょっと怖いような楽しみなような。これについては未経験なのでお話出来ずにすみません。いつかこちらで最終報告が出来ると良いなと思っています。

まだ終わりの見えない道ではありますが、やって良かったと思います。それに乳がんの医療技術はどんどん進歩しているので、この脂肪注入の再建方法も、もっと効率的に出来るようになる日が来るでしょう。現在は日本でもイギリスでも、この手術が出来る病院は限られていますが、将来どこの病院でも出来るようになって欲しいです。乳房再建が、少ない負担で自分の体の組織を使って出来るということは、乳がん患者の大きな希望ですからね。

最後に

3回に渡って書いてきた私の乳房再建物語(?)を最後まで読んでくださって、ありがとうございます。乳がん体験は、その人の病状、住んでいる場所、通院する病院などによって全く違ってくるので、私の体験が直接誰かのお役に立てる可能性は少ないかもしれません。でも、これを読んで何か私に聞きたいことがあったら、コメント欄もしくはメール(info@fuwari.uk)で気軽にご質問下さい。どんな内容でも大歓迎です!

更新情報(2021年10月):続編4回目の記事をアップしましたので、興味のある方はご覧ください。

乳がんになった女性がみんな、幸せなサバイバー生活を送れますように。

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About the Author: ふあにゃん

趣味でピアノを弾いていたら知人から教えてほしいと頼まれたのがきっかけで、いつのまにか職業になってました。東京都出身、在英20年超、ロンドンの南の端っこ在住、常に貧乏。好きなテレビ番組は「5時に夢中!」。

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