セカイの車窓から                夫の実家(スコットランド・ルイス島)への旅

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夏休み、、、、それは島流しの季節。

夫がスコットランドの北西に浮かぶ、ルイスという島出身なものですから、毎年夏には、子どもも連れて、夫実家へ帰省しております。

島の方々も、夫の家族&親戚も皆基本良い人ですし、空気も綺麗だし、トランプ米大統領のアル中の従兄弟(トランプ氏のお母さんがこの島出身)も目撃できるし、夫両親は息子嫁(私)が好き勝手にしていても文句言わずに我慢してくれているし(我慢してる雰囲気は、ヒシヒシと伝わってきますが)、

これで愚痴を言っていたらバチが当たるというものですが、なにせ、

遠い。

交通手段は色々ありますが、最近はロンドンから夜行列車とバスとフェリーを乗り継いで帰省しているので、合計で24時間ほどかかっております。

日本とイギリス、往復できる。。。。。

ただ、今回の夜行列車では、初めて「楽しみ方」を見出すことが出来たので、そちらをご紹介させてください。

まずは車両をご案内。

ロンドンはユーストン駅から午後20:30頃に搭乗開始。

物凄く分かりにくいですが、プラットホームにスタッフの人がポツンと立っているので、そちらで搭乗確認。 

何度この寝台車を利用しても、この廊下の狭さに毎回ウッ!!となります。

部屋内部も大変コンパクトな造りですが、今回は2部屋の真ん中にあるドアを開けると部屋同士をつなげることができる、ジョイントルームだったため、少し心に余裕ができました。

車窓からの風景

「案内された部屋に入ったら、見知らぬご婦人方がすでに部屋でくつろいでいた」等のありがちなトラブルを抱えながら、寝台車は静かに出発しました。

特にワクワクすることのない風景が続いた後は、日没で

車窓からの風景は真っ暗に。

そして、その次に目にした風景は、

翌朝、息子に叩き起こされた時に見た、ザ・スコットランドの風景でした。

というわけで、寝台車は寝ている間に大幅に移動できて良いのですが、ほとんどが暗闇なので、車窓の風景を撮影できませんでした。 テレビ朝日さんの某番組のスタッフになりたかったけれど、こんなレポートしか書けない様なら無理でしょう。

暗闇での楽しみ方

毎度、長い前置きで申し訳なく感じておりますが、ここからが本題です。

さて、真っ暗闇を走っている最中、部屋は狭いは、興奮している子供達は寝ないわ、車両は古過ぎてクーラー効かないわ、夫が狭い部屋にイライラしてきて機嫌悪いわ、等の問題が出てきたので、大人一人ずつ交代で、食堂車に行ってみることにしました。

過去数年立て続けに、食堂車が使用できなかった(スタッフ足りないとか、キッチンの故障とか)のですが、今回は奇跡的に営業していました。

前回食堂車を使ったのはまだ子供が生まれる前で、夫と連れ立っての利用だった為気づかなかったのですが、上記写真手前の長椅子部分に座ると、フレンドリーなおじさんおばさんから、色々と話しかけてもらえることがわかりました。

みなさん、聞き上手&話し上手で、銀座のキャバクラと歌舞伎町のホストクラブへ同時に足を踏み入れてしまった様な感覚でした(行ったことないですが。そして、平均年齢は40歳ほど上かと思われますが)。

今回のキャストはシリコンバレーに住む弁護士家族と、ロンドンへ出稼ぎ(?)に来ている息子に会いに来たスコットランド人のアンゲスおじさん(常連)、オーストラリア在住のトランペット吹きなどでした。

特に食堂車常連のアンゲスおじさん(推定75歳前後)は、新たに食堂車に足を踏み入れてきた全ての乗客に声をかけ、自分たちの会話の輪の中に入ってもらい、楽しい時間を共有したいという意気込みがすごく、現代ホスト界の帝王と呼ばれているローランド氏の師匠かと思わせる雰囲気でした。

おかげさまで、部屋に置き去りにしてきたご機嫌斜めの夫や、収集つかない我が子のことは忘れ、とても楽しい時間を過ごすことができました。

もし、寝台列車に乗ることがあったら、ぜひ食堂車で見知らぬ人とお喋りしてみてくださいね。 

寝台車好き、もしくは乗ってみたい!という方は、ひつじマークを押してくださーい。


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About the Author: たぬき

兵庫県南部出身。 ロンドン周辺の高級住宅街には一度も住む事がないまま在英10年以上。 常に転職を考えているフルート&尺八吹きです。 将来の目標は、読書環境(漫画も含む)と食事情が好みの老人ホームを見つけて、楽しい老後を迎えることです。

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