

Ulverston と Starlink 銀河鉄道
夏休みの一環として、娘がどうしても山登りに行きたいと言うので、湖水地方の南にある Ulverston を訪れました。
電車で行けるところを探していて….駅から徒歩圏内の宿を探し、ちょうど小さい街の中心に良さそうなコテージを見つけることができました。そこがUlverston でした。(全く知識なくなんとなくココ!って思った場所)
今回は娘のクリエイティブ仲間、息子のバレーボールメイトも一緒で、総勢6人のにぎやかな電車旅です。もう家族だけじゃ楽しめない年齢。
車なしで動くなら、Family railway Card(年間 £35)は本当におすすめ。切符代がかなりお得になります。

Ulverston は、かつて鉄道と運河の発展で栄えた町です。特に「Ulverston 運河」はイギリス一短い運河として知られ、19世紀には鉄鉱石や石炭の輸送に使われ、町の発展を支えてきました。オシャレなお店がいっぱい!
午前中、私たちはその運河沿いを海まで歩いてみました。ところが到着してみると、ちょうど引き潮で海水がすっかり引いてしまっており、広大な干潟が広がっていました。空の光を映した水たまりが点々と残る景色は、ちょっと不思議で幻想的。
どこでもすれ違う人たちは皆フレンドリーで「Hello!」「Lovely day!」と声をかけてくれて、超ウエルカムな感じでした。

途中で出会ったオシャレなおばあちゃん二人組から「あなたたちも海辺のパブに行くの?」と声をかけられ、その一言で急に気になって(笑)、結局そのパブでお昼にすることにしました。店内は大賑わいでしたが、幸い席を見つけられて、美味しい料理と海辺らしい活気を楽しめました。(携帯バッテリーが死んで、オシャレ料理の写真が撮れなかった)
午後に山に登ると、同じ海がすっかり満ち潮になっていて、青く広がる水面が遠くまで輝いていました。午前の干潟との対比が面白く、自然のリズムを体感!

町のシンボルといえば、高台にそびえる「Sir John Barrow Monument」。実際は灯台ではなく記念塔なのですが、遠くからでもはっきり見えるその姿は、まるで Ulverston の灯台。移動の目印にもなりました。
子供たちも友達と一緒に過ごせてとても楽しそうで、特に息子が友達と海辺でも、山頂でもバレーボールをしていたのは、かなりコアな風景でした。誕生日プレゼントのこのボール、山から転げて失くならなくてよかった。w

うちは、長いお休みはいつも日本なんですが、冒険旅行みたいで山はいいですね〜(和歌山の山育ち)

2日目の夜、娘の「流れ星が見たい」という一言で、灯台のふもとにある公園へ。
夜空を見上げていると、突如明るい光の列が現れました。最初は「UFO!?」と本気で腰が抜けそうになるくらい驚きましたが、実は Starlink の衛星。まるで銀河鉄道のように夜空を横切る光の帯にみんなで歓声を上げました。(娘は何故かこの行列を作る衛星のことを知っていて、驚きも感動もなくて残念)
不思議なことに、この衛星を見た後は、流星も次々と流れました。衛星が呼び水になったかのよう。

最終日には、偶然にも VJ Day(対日戦勝記念日)の80年記念式典に出会い、私たちも一緒に黙祷に参加しました。道端で出会ったおじさんに声をかけられ、形見だという日本語の入ったブランケットを見せてくれました。いろんな意味で強烈に心に残りました。(日本人だと認識されていたよねきっと…?!)
戦後80年という節目に、イギリスの小さな町でこの記念日に立ち会うことになるとは思いもしませんでした。流星を探して Starlink 衛星🛰️に出会い、その後に流れ星のシャワーを見たこと、そして対日本の終戦記念日に偶然居合わせたこと。すべてが重なって、旅行以上に意味深いものになった気がします。

お天気にも恵まれ、感覚的に決めた目的地、Ulverston の旅は、不思議な偶然に満ちた忘れられない夏の思い出になりました。

本当に、何時間歩いたかわからないくらいいっぱい歩いた。
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