イギリス流 ごっこ遊び
皆さんは心清き幼い日々に、ごっこ遊びをされた記憶はおありでしょうか。
「美容院ごっこ」で、リカちゃん人形やバービーの髪を切り落としたいと願いながらも、その勇気がなかった小さい頃の私。。。 我が娘は母の密かな願いを成就させるべく、木っ端微塵に切り刻んでくれました。
国は違えど、イギリスにもごっこ遊びは存在しておりまして、その中でも最近我が子たちがお気に入りなのが、「第二次世界大戦ごっこ」。。。
しかも、戦闘機のパイロットや銃撃戦の真似をするのではなく、当時の一般市民の様子を再現しているようです。
子供部屋からはナチスドイツへ宛てた降伏文なども見つかり、かなり緊迫した状況が伝わってきます。
普段は姉弟の言い争い、また、姉から弟への理由のない攻撃が激しい我が家ですが、戦争ごっこ中のみ、お互い平和に過ごせるというのは、なんとも皮肉なものです。
その他、「ヴィクトリアごっこ」など、現代ではなく、昔の生活を模倣することにファンタジーを感じているようです。
ただ、こちらもヴィクトリア朝時代の女王様や貴族の役ではなく、超絶に厳しい先生に鞭で打たれる生徒の役や、煙突掃除の役など、庶民派です。
最初は「やっぱりイギリスの歴史教育って、教科書に載るような歴史的事件だけでなく、深ーく掘り下げて考えるから、こういうごっこ遊びになるのかしら〜」と、感心しておりました。
しかしながら最近は、「一般庶民は一般庶民から抜け出せない、絶対」という壮絶な階級社会を肌で感じており、子供ながらに「分不相応な役柄は、たとえごっこ遊びであっても想像できない」ということなのでは、と危惧し始めました。
身分はどうあれ、現実でも力強くたくましく生きていってもらいたいと願うばかりです。
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