ロンドンでロココにどっぷり浸ってみる The Wallace Collection

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こんにちは!Akiiikoです。

いきなり本題ですが、みなさんはロココは好きですか?

ロココとは~

このショートフィルムを観て下さればすべてが語られているのですが、

ロココとは、
フランスは18世紀前半ごろから始まった美術様式。
・お庭などの洞窟に装飾に使われたRocaille(ロカイユ)という石や貝殻が語源。
・ライトピンクなど、パステルカラーが主に使われ、ヒラヒラ、フワフワした雰囲気。
・家具や時計などの装飾は金色が使われることが多く、左右非対称(アシンメトリー)で自由なデザイン。
・フランスではフランス革命が始まる1789年まで、このロココ様式は流行ったそうです。

たった100年も流行が続かなかったロココ様式ですが、フランスの美術を語る中で代表する美術様式ですよね!

このロココ様式の美術品にロンドンでどーっぷり浸る

このロココ様式の美術品にロンドンでどーっぷり浸ることが出来るのが、
THE WALLACE COLLECTION(ザ・ウォーレス・コレクション)です。

ボンドストリートの大手百貨店・セルフリジッズから北へ歩いて5分。
こんなに近いのに、オックスフォードストリートの喧騒から一転、静かな雰囲気の広場の奥にこの美術館は建っています。

美術館の設立の歴史は割愛しますが、
約5500点の収蔵品があり、フランス絵画だけでなくイギリス・オランダ・イタリアの絵画品も沢山見ることが出来ます。
また、ロココ様式の家具や時計・陶磁器で装飾された部屋の数々。まるでフランスにいるかのようです。
ザ・ウォーレス・コレクションにあるフランス家具の数々は、「世界で最も重要なコレクション」と言われているのだとか。
え、フランス本国を超えるの!?!?と疑問に思ってしまいますが、たしかにすごい。

ロココといえばポンパドゥール夫人

銀行家の娘として生まれたポンパドゥール夫人は、ルイ15世の公妾(こうしょう。要は妾)だった女性です。
このポンパドゥール夫人がロココを流行らせました。邸宅をあちこちに建て、お金を使いまくってロココ様式の美術品で埋め尽くしたそう。
もちろん彼女の肖像画も、この美術館に飾られています。

政治にも権勢を振るった「やり手」だったのだとか!

The Wallace Collectionで最も有名な、ザ!ロココ!の絵

このThe Wallace Collectionに来る方々のほとんどが、この絵を鑑賞に来るのではないでしょうか。
数々あるここの絵画の中で最も有名な、ザ!ロココ!の絵、

それはフラゴナール作の「ぶらんこ」です。
“The Swing” by Fragonard

1767–8年ごろにフランスの画家、ジャン・オノレ・フラゴナールによって描かれました。

緑が深いお庭で、ピンクのフリフリドレスを着た若い婦人が、「ぶらんこ」をしている絵です。

さらっと見ればそれだけの絵。

しかし!よく見ると何ともハレンチな絵なんです!(きゃー!

まずは「ぶらんこ」の若い婦人。片足を高く上げ、そのつま先のちょっと上には彼女のピンクのサテン(?)のミュールがポーン!
脱げちゃったのか自分で飛ばしたのか😅。。。その彼女の眼を見れば、「あざとさ」が一目瞭然のはず。

しかしその「あざとさ」もピンクのヒラヒラと可愛い同色の帽子にうまく隠れています。

そのミュールの下、頬を真っ赤に染めてポカーンと口を開け、目も見開いて見取れているかのような若い男性。
「うほほほほぉぉん!」とでも感嘆しているかのような。。。😂
「ぶらんこ」に乗る婦人の足でも見て興奮しているのでしょうか。。。それともおパンツか。。🤣

その男性の上には、キューピッドかな、石像が。よく見ると「しー。。。」と左人差し指を口元に添えています。

さて、この絵の右下。暗くて見にくいのですが、ちょっと歳を取った男性がロープを引っ張っているのが分かりますか?

そうです、このロープは「ぶらんこ」を引っ張るもの。
婦人が「ぶらんこ」を楽しめるように引っ張ってあげているのです。
「楽しいかぁーい?」とでも言っていそうな雰囲気。

さぁ、もうこの絵の中で何が起こっているのか。。。お分かりになりましたよね?

「ぶらんこ」を引っ張るこのおじさんはこの婦人の夫
そして左下の「うほほほほぉぉん!」の若い男性はこの婦人の愛人なんです。
自分の夫が引っ張る「ぶらんこ」に乗り、この婦人はミュールをポーン!としてスカートの中を愛人に見せている。。。という、
なんともハレンチな絵だったんです!

若い婦人と紐を引っ張る夫の間にいる、こちらのキューピッド2人の石像は、
なんだかハラハラしているように見えませんか?
それを何も知らずとただ「ぶらんこ」に吠えているだけの小さな白いワンちゃん。見つかりましたか?

ハレンチだけど露骨じゃない(!?)、可愛げなのに色気満載。

それが魅力なんでしょうかね😅

そんなに大きくないこの絵ですが、しかしここにはロココとストーリーが詰まっていました!

🥰☕🍰

なんとこのThe Wallace Collectionは入館が無料です。

荷物があっても地下のクロークルームに荷物を預ければ、ゆっくり楽しむすることが出来ます。

また、ここにあるカフェは中庭だったところにガラスの屋根が付いて吹き抜けになっているので、
とても広々と明るく、気持ちがいいです。
軽食やアフタヌーンティーもおすすめ。
ゆったりとできますよ。

🖼★🖼★🖼

いかがでしたか?
今回は「ぶらんこ」のみご紹介しましたが、The Wallace Collectionには他にもティツィアーノレンブラントフランス・ハルスルーベンスなどの名画もあり、甲冑などのコレクションも見どころです。ぜひぜひ、行ってみてくださいね。

それではまた!

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About the Author: Akiiiko

東京都出身。1998年からロンドン周辺に在住。バッグや小物、靴、アクセサリーなどで、面白く素敵なデザインを探すのが好き。不器用なので、メイクよりスキンケア。サプリも良く飲む。

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