乳がん その② ~手術までの流れ~

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皆さん、ご無沙汰いたしております。

マユゲリータです。

前回のブログからかなり時間が経ってしまいましたが、今日は乳がんかもしれないと診断されてからの、手術までの流れを、お話しさせていただきたいと思います。

A&Eのドクターに乳がんの疑いが強いと診断されてからは、実はとんとん拍子に病院の予約が相次ぎました。

イギリスのNHSは診断してもらうまでに時間がかかるなど、いろんな噂を聞いておりましたが、一度大きな病院へ名前のリストを入れてもらうと、後はエスカレーター方式でいろんな検査をすぐにして頂けました。

検査の結果、やはり初期の乳がんと言うことで診断され、全摘出手術が一番ベストと言うことをドクターからお話しされました。

当初、その事実を聞いた瞬間、私の気持ちとしては、全然、全摘出は受け入れられます!私は死なないんですね?その思いが真っ先に頭に巡りました。

その質問に対して、ドクターは、大丈夫!もうネットでいろいろ検索するのはやめるんだぞ!ととても軽いノリで接してくれて、それが逆にとっても救われました。

そして全摘出手術のお話を聞かされ、動揺する間も無く、それと同時に乳房再建手術をどうするかって言うことを同じ日にドクターからお話を伺いました。

手段は3つ。

1つ目。再建手術をしない。

2つ目。インプラント(シリコン)を使用しての乳房再建手術。

3つ目。自家組織(自分の体の一部分のお肉)を使用しての乳房再建手術。

決断をするのに2週間ほど時間をいただきました。

その間に、インプラントの場合の説明を聞きに行ったり、病院の美容整形外科の担当医から自家組織を使用した再建手術についてのお話を伺ったり。

あっという間の2週間でした。

そしてこのインプラントと自家組織の手術はどちらも別々の病院で行われるのです。

インプラントは地元の大きな病院でしていただきますが、自家組織の手術はセントラルのウェストミンスターの病院まで行かなければなりません。

術後の回復期間についてですが、

インプラントは6週間。

自家組織は3ヶ月。

ここでここだけの話ですが、私が個人的に感じた感想は、どちらの病院も、手術を受け入れたいので(きっと手術費用が国から支払われるため)、とても真摯に対応してくださり、どちらの先生も、「モノを売る」と言う表現はおかしいかもしれませんが、上手にモノを販売するような感じに思えました。

しかも私のしこりが日に日に大きくなっているのを感じていたので、そのことも伝えると、ウェストミンスターのほうは、まだ決断が下されてなくても、念のため手術にすぐ挑めるように診察の予約を取っておきますねとおっしゃっていただき、すぐにテキストメッセージで病院の予約のアポを受け取ることができました。

それから、私は決断をいたしました。

シリコンの再建手術をすることに決めました。

理由は、まだ小さい子供が3人もいるので、回復期間に3ヶ月も待てないのと、身体にメスを入れる回数を減らしたかったので、シリコンに決めました。

そして地元の病院にシリコンにすると言うことを伝えた瞬間、ドクターの顔が明らかにうれしそうで喜びに満ち溢れていました?

で手術日はいつになるか?なるべく早く手術をしてほしいと伝えると、

ドクターが、「今まだコロナの影響が続いているじゃない?だからちょっと日にちが遅れるかもしれない。」

と言うじゃありませんか?

確かNHSのプログラムの中で、患者が手術の決断をしたその日から4週間以内に手術を行うと言うルールがあると言うことを以前看護婦さんから話を伺っていたのです。

ちょっと、全然話が違うじゃありませんか!

その瞬間、少し熱くなってしまって、ドクターに私は言いました。

「もし4週間以内に手術ができないのであれば、私はウェストミンスターのほうに行って自家組織を使った手術に変更します。

正直に言うと私はどちらの手術でも構わないのです。

ただただ、この悪い癌を取り除きたいだけなのです。

ウェストミンスターのほうはもうすでに手術の段取りの予約日も決めてもらっています。」

そしたら、また日にちが分かり次第すぐに連絡するからと言うことでその日は診察を終えました。

そしたら、手術日は無事、その日から4週間以内の日にちに設定してくれました。

そんなこんなで、2022年6月28日に無事手術を終えることができました。

NHSのドクター、ナース、携わって頂きました皆様には感謝を伝えても、伝え切れない思いでいます。

本当にありがとうございました。

イギリスのNHSはほんとに素晴らしいです。

しかもこんな大手術を無料でしてくださり、命を助けて頂き、そして何より、実際自分の目で、ドクターやナースの方々の働きぶりを見て、皆さんほんとに必死で働かれています。

そのことがとても胸に残りました。

今日で、術後から約3ヶ月弱になろうとしています。

日に日に、回復していくのが目に見えて分かり、少しずつですが、元気になってきています。

いろいろと長くなりましたが、私の乳がんの旅にお付き合いくださりありがとうございました。

術後のその他諸々はまたいろんなハプニングがあり、ブログには書き切れないので、興味のある方は、YouTubeでご覧下さいませ?


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About the Author: マユゲリータ

2007年にイギリス入りした3人坊主の母。美容オタク。メイク大好きだけどスキンケアはシンプル派。料理は親父風の豪快なものしか作れない。時は金なりが口癖。

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2 Comments

  1. ゆきこ 26th September 2022 at 4:30 pm - Reply

    マユゲリータさん

    貴重な経験をシェアしてくださり、ありがとうございます。

    読んでいて涙がぽろぽろ出てきました。
    イギリスでの治療、手術、マユゲリータさんだけでなく、
    家族の皆さんもさぞかし不安だったんではないかと思います。

    少しずつ元気になっていらっしゃるとのことで、安心しました。

    またマユゲリータさんの投稿楽しみにしています♪

    • マユゲリータ 22nd December 2022 at 10:48 pm - Reply

      ゆきこさま
      コメントありがとうございます。そしてお返事が遅くなってしまい、ごめんなさい。
      私の経験をシェアすることで、おこがましいですが、少しでも同じような経験をして、悩んでる方の参考になればと思い、記事にさせていただきました。
      そうですね。支えてくれた家族には感謝の気持ちでいっぱいです。子供達も大変な経験を乗り越えてくれて、よく頑張ってくれたと思います。
      まだまだ全回復には時間がかかりますが、マイペースにゆっくりと回復に努めたいと思います。
      あったかいメッセージありがとうございました。
      マユゲリータより

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