Wales−Big Pit編

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こんにちは ユニごんです。

だんだん日が短くなってきましたね。日の出が遅くなると毎朝7時に行ってるパークでのチビ(犬)の散歩兼、息子とのジョギングが だんだん難しくなってきました。息子と一緒に行くのは そろそろ諦めようかなぁ〜〜〜

朝7時過ぎ、空気が澄んでて気持ちがいい〜

さてさて、Walesはまだ続いていますよ〜。

WalesーBeach編

Walesー山編 蒸気機関車

Walesー山編 ハイキング

今回はWalesの南で後半3泊したので、最終日の帰り道に行ってみたかったBig Pitへ行ってきました。

以前、Snowy The Owlの “Walesへ小旅行” の後半の方でも紹介されていますが、今回はBig Pitだけでちょっとまとめてみようと思います。

Big Pit National Coal Museum

リフトが動く度に車輪が回る

“Walesへ小旅行” にも書かれていましたが、このBig Pitはラピュタのモデルとなった場所です。あの宮崎駿監督も実際ここまで足を運んだそうですよ。

Big Pitは南東のブレナヴォンという街にあります。もともとウェールズは世界で最も主要な石炭産出国のひとつであり、特にこのブレナヴォンは製鉄業で栄え街の人口も一時は2万人を超えていました。しかし1980年2月に炭鉱が閉山され失業者が高まりました。

Big Pit National Museum は世界遺産にも登録されています。なのに入場無料です。(ちなみに入り口の横に募金箱が置いてあります)

まずここに来ると 必ず参加していただきたいのが地下ツアーです。

身長1mあれば子供も参加できます。退職された炭鉱労働者がガイドとして同行してくれます。だいたい16人くらいを一つのグループで分け、ライトをつけたヘルメット、バッテリーをとり付けたベルト(結構重いので小さい子はつらいかも?)をして地下300フィート(90メートル)までリフトで一気に降下します。

当時から使われていたリフトです。

必ず携帯電話などバッテリーがあるものは置いて行かないといけません。ガスが漏れている場合の爆発を避けるためです。(ということで しばらく文章のみになります)

このツアー、本物の地下採掘の一部を回るコースで大体1時間くらいです。犬はミュージアムには入れますが、この地下ツアーには連れていけません。私達はチビがいるので交代制で旦那&息子が先に行き、次に私と娘が行ってきました。この地下のツアーも無料です。最初に行った旦那と息子は40分ほど並び順番が回ってきました。並びたくない方は別料金£3(それでもたった£3)を払うと横の扉から入ることができ並ばずにその予約した時間に必ず入れてもらえます。私と娘は後々の時間の事も考え 別料金を払い待たずにツアーに参加しました。

地下90メートルの中はかなり広く迷路のようです。実際に使われていた切羽、沢山の馬小屋、エンジンハウスなど各セクションごとに ガイドさんがそれぞれの体験などもまじえながら説明をしてくれます。ガイドさんのウェールズ訛りの説明が 音楽でも聞いてるかのようにリラックスさせてくれ、ただ残念ながらその素敵な訛りが私には難しく わからない箇所が出てくる度に横にいる娘に「なんて?」と小声で聴いていました。娘初めて役に立つ。

訛りっていいですよね。

ガイドさんの話を聞きながら周りを見渡すと、何もないはずなのに、誰もいないはずなのに 何故か当時ここで働いていた人たちの話声や笑い声、おまけに歌声が聞こえてき、石炭を発掘している人の姿が目に見えてきます。

最初は楽しそうだからと興味本位だけでツアーに参加しましたが、(いえ、楽しいんですよ)ガイドさんの話を聞けば聞くほどその当時の生活の厳しさにちょっと辛くなってしまいました。

7才の子供はこの地下で12時間休みなく馬の世話をしていたそうです。馬は地下で2週間働くと地上にでて野原で自由にしてやり そして2週間後は再び地下に降ろされます。地下に戻すときに暴れる馬は危ないのでリフトにくくりつけて下に降ろしたそうです。

5歳の子供はここで空気を送るドアの開け閉めを扉から離れないように扉に体をくくりつけてドア番をしていたそうです。光の入らないこの場所でろうそくの光が消えてしまうとどれだけ真っ暗になるか実際 全員がヘルメットにつけているライトを消して体験しました。こんな真っ暗な中で5歳の子供がドア番をしていたなんて 辛すぎます。横にいた子供二人がライトが消えると泣き出してしまいました。

日が昇る前にこの地下に送り込まれ、日が暮れてから家に帰るという日に当たらない生活。

その他にも馬が通れないような天井が低い場所は女性や子供が石炭を運ばないといけなかったなど・・・

1842年、法律で子供が働く事は禁止されましたが、違法で1860年代まで子供達は地下で働き続けたそうです。

地下に降りるリフトではワクワクしていましたが 地上に上がるリフトの中ではちょっと気持ちが下がってしまいました。

ここはバッテリーを充電する場所です。

この奥にはカナリアがいました。

辛い仕事から戻ってカナリアを見て安らぎを求めていた・・・のではなく、地下に降りる時に必ずカナリアを一緒に連れていかないと行けなかったそうです。人間では気づかない少量のガス漏れでも鳥は気づくのでガスが少しでも漏れているとカナリアは暴れだすそうです。カナリアに守られていたんですね。

このミュージアム、当時の様子がそのまま残されています。

丘の上からみる景色も素敵です。

野原に捨てられた錆びた機械。

丘のレストランの奥にバスルームのミュージアムがありました。

ここは仕事を終えてまず履いている靴を洗う場所です。

炭鉱労働者は各2つロッカーを設けられていました。

一つは普段来ているきれいな服を入れる為のロッカー。もう一つは汚れている作業服を入れる為のロッカー。この作業服用のロッカーには常時暖かい風が送られ つぎのシフトまでには作業服が乾いているのだそうです。

仕事が終わって真っ黒になった体を洗い流す場所です。

不思議です。じっと見渡すとここでもシャワーの音や人々の話声、笑い声が聞こえてきました。

1980年までここはすべて使われていました。ミュージアムを歩きながら 私はその頃何をやっていたんだろうと思わず考えてしまいました。

5歳の子供はこの地下で働き、5歳の頃の私は幼稚園に行って 帰ってきたら 隣のみっちゃんと遊ぶ。この日はとても色々と考えさせられた 一日でした。

このミュージアムは行ってみて良かったと思います。13歳の娘も色んな意味でここに行って、地下ツアーも参加できよかったと言っていました。

よかったらみなさんも是非行ってみてください。

Big Pit National Coal Museum

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About the Author: ユニごん

大阪出身在英25年。ティーンの子供2人のお母さん。愛犬ダップーに癒される毎日。

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2 Comments

  1. 佐藤 杏子 19th September 2019 at 3:11 am - Reply

    本当に。パズーが「親方〜〜」って叫ぶ声や、仕事を任されて複雑な様子で喜ぶシーンが浮かびました。宮崎駿さんはスケッチしたのか、サバン症候群の能力があるのか、、。西伊豆の土肥金山を思い出したりもしました。生活の為に必要なエネルギーの素を掘り出すのが人力と馬力しかも幼児が参加しているのか、、。携帯電話のインターネット、必要なのかな?って少し落ち込みました。せっかくこうして知ることが出来たのだからツアーに参加しにウェールズに行く資金を貯めるか、電気の無駄遣いを止めよう!!と決めました。

    • ユニごん 21st September 2019 at 1:28 pm - Reply

      コメントありがとうございます。この Big Pit に限らず Walesは魅力がいっぱい詰まっています。是非行ってみてください。

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