手書きの地図でスコットランドへ 〜最終章〜 ハリーポッターのあの場面に会えた

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コロナ感染を避けて海外旅行を控えた我が家は国内旅行で夏休みを乗り切っています。

2週に渡って書いた記事のスコットランドの旅もいよいよ大詰め。正直2週間でスコットランドを制覇するのは難しいですが、自分なりの手書きの地図で予定したコースがいよいよ終焉を迎えるということで、みなさん、もう少しお付き合い下さい。

グレンフィナン高架橋

昨日のユニごんの記事でヨークシャーの高架橋の写真ありましいたけど、綺麗ですね。スコットランドまで行かなくてもヨークシャーでええやんと思った方、スコットランドにもすごいのあります

今回の旅はこの瞬間をずっと待っていました。ハリーポッターの一場面に会える時。映画『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002年)で、ホグワーツ魔法学校へ行く途中、空飛ぶフォード・アングリアが着地したグレンフィナン高架橋は、スコットランドのウェストハイランド鉄道のフォートウィリアム~マレイグ線にあります。

駐車場から高架橋までは5分程度歩きます。そして丘を登って上からの景色を楽しみたい人は更に10分程度歩きます。

途中のコロナ対策のこんな絵でハリーポッターの雰囲気を徐々に醸し出します。

そして高架橋に出会いました。下からの写真⬇︎

そして丘を登ってからの上からの写真。⬇︎

更に登って駅に向かいました。駅の中には小さな博物館があり、ハリーポッターファンにはたまらないアイテムが売っています。

もうちょっと遅く行っていたら汽車が駅に入ってくる様子を撮れたのですが、歩いて丘を降りて駐車場に近づいた頃に列車が入ってきました。⬇︎⬇︎⬇︎

ハリーポッターファンの息子は大喜び、博物館でグレンフィナン高架橋をイメージしたアーティストの絵を買っていました。

SILVER SANDS OF MORAR

銀の砂というぐらいだけあって、サラサラの砂のビーチが広がっている海岸です。場所はスコットランド中西部になり、この辺の海岸は美しい砂浜となっています。広い浅瀬が続き干潮時にはカニが掘り起こした砂の塊がニョキニョキ連なって砂浜を幻想的な世界で魅了します。

ここで見つけたキャンプ場がビーチの目の前で、すぐそこはほぼプライベートビーチ。キャンピングカーで泊まっている人しかビーチに入れないようになっていました。

ここであった老夫婦は、毎年、同じキャンプ場で10週間滞在、それを15年以上も続けているようです。それだけ魅力のあるキャンプ場で予約をとるのも大変なようです。我々は実は飛び入りで頼み込んだら、たまたま1箇所空いたので3日間滞在できました。その日はラッキーなことに天気も良く穏やかで、海に沈む日の入りを見ることができました。キャンプ場の多くの人が海岸に立ってお喋りしながら日の沈むのを眺めていて、ゆっくりとした時間を過ごしていました。

キャンプ場の目の前にある干潮になると浮き上がるビーチです。⬇︎⬇︎

こんなところでもコロナを冷やしてコロナ対策。エビも寄ってきてるの見えますか?⬇︎⬇︎⬇︎

干潮が終わりに近づくとビーチがだんだん狭まってきてここも水の下にもうすぐ沈みます。夕方にはすっかり海になっていました。⬇︎⬇︎⬇︎

波も穏やかなのでSUPも挑戦してみました。遊びに来ていた家族が貸してくれました。

静かな海で遊ぶのであればここのSilver Sand of Morarがスコットランドではおすすめです。

スカイ島

フェリーにキャンピングカーを乗せてスカイ島に渡りました。島の東から橋を使っての上陸も可能ですが、Silver Sand of Morarからフェリーがすぐ出ていたので、遠回りをせずにフェリーを使いました。スカイ島はスコットランド北部のハイランド地方に位置する島で「翼の島」とも呼ばれています。スカイ等が誇るのが豊かな自然の美しさが別世界です

Old Man of Storr(スカイ島)

スカイ等で見るものトップ5を選ぶと1位に出てくるこの巨大石。標高700mぐらいの位置にあるので結構登ります。急斜面もあり、登山脱落寸前の人たちが途中何人も見かけましたが、石の魔力か、何かが引き寄せる力を感じ(と自分だけ思っていましたが)幼い子供でも最後まで頑張りました。2時間程度の登山となります。苦労して登った後の景色はとても価値のあるもので忘れられない風景となりました。

Kilt Rock(スカイ島)

キルトといえばスコットランドの民族衣装で、スカートのしたはノーパンの男性がバグパイプを吹いている姿を想像します。ここキルトロックではロックミュージックではなくやはりキルト姿のお兄さんがバグパイプを演奏していました。ここから見える絶壁はイングランド南部でもみれる白い崖を思い出させる風景でした。

Fairy Pool(スカイ島)

プールというぐらいなので水の溜まり場があるイメージはしていましたが、山から流れてくる水が小さな滝を何個も作り出し、その滝水の溜まり場がウォーキングコースの横をいくつもあり、歩きながら様々な形のプールを楽しめます。

タリスカー蒸留所(スカイ島)

スコットランドといえばスコッチウィスキー。いろんな有名なスコッチウィスキーがありますが、スカイ島にはタリスカー蒸留所があります。蒸留所内ツアーは予約でいっぱい。ツアーに行けないウィスキーファンが、ショップで買い物を求めて長蛇の列。酒の力はすごいと実感した瞬間でした。

中に入るとまず目に入ったのがタリスカー41年もの。どんだけ樽の中にいたん?って思わせると同時に、値段を見ると手が出ない価格で驚きました。

アマゾンで手に入るものや、そうでない限定品も混合して売っているので、その場でいろいろ調べて、携帯で友達とも確認すると今まで見たことない、アマゾンでも売っていないウィスキーを見つけたのでそれを購入。友達のお土産にして、あとで一緒に飲むことにしました。

キャンピングカー豆知識 ー キャンピングカーを運転していると対向車でやってくるキャンピングカーの運転手が手をあげます。誰でも関係なくキャンピングカー同士ですれ違うときは手を挙げてきます。こちらも対応して手を挙げます。夫婦で助手席の人も手をあげる時もあります。子供がいると嬉しそうに激しく手を振ってくる人もいてそれぞれ。これほど愛想がいいのですが、キャンプ場のトイレとかで出会うとみんなシャイでそこまで元気に挨拶しません。イギリス人らしい。

キャンピングカー上級者編 ー 4WDのようなのもあります。スペアタイヤを2個積んで、そんなに激しいところに行くのかと思うと、中のキッチンのグラスが飛び出ないのか?とか、トイレの水は車が傾いて飛び出てこないかなど心配です。まあ、おそらく大丈夫なのでしょう。一回乗ってみたいものです。

キャンピングカー豆知識 ー キャンピングカーの排水は重要です。タンクに溜まった水を捨てないとキッチンとシャワーが使えなくなります。キャンプ場で24時間おきに排水をして、給水もして、その他ゴミを捨てたりトイレの排泄物を処理などします。キャンプ場にはシャワー室もあるのでキャンピングカーの中で、水の量に気を遣ってシャワーを浴びるのは苦手という人には、キャンプ場でのシャワーをお勧めします。

Plockton

スカイ島へは南側からフェリーで入りましたが、更に北上するので、島を出る時は東に伸びる大橋を渡って大陸に戻りました。そして、訪れたのがPlocktonという港町。ここはこじんまりした可愛い街、そして海が綺麗で「スコットランドでカリブ海に会える街」と言われています。ホテルが経営してるオープンカフェで食べたシーフードは今回の旅で一番美味しい料理でした。

Torridon

Plocktonから更に北へ。今日はTorridonという町を目指しました。スコットランドもここまで北に来ると町から町への移動は山の間をすり抜けて行かないとたどり着きません。逆にいうと車での移動であれば景色を見ながらドライブが楽しめます。車だけの移動だと運動不足になるので一日一回は2時間程度の散歩コースに出かけます。Torridonの町で見つけたウォーキングコースを2時間こなして、湖に浮かぶお城のようなホテルを眺めて(あまりにもポッシュで泊まれません)今日は終了です。小さな町にある小学校とGP(医療センター)が印象的でした。

Gairloch

ここまで北に来ると大体見るものが同じになってきます。ビーチか山か湖か、そろそろ旅も終焉です。ここGairlochではビーチをちょろっと見てあとはゆっくりとキャンプ場で過ごしました。キャンプ場の隣にいた牛と戯れてる様子です⬇︎⬇︎⬇︎

Loch Maree

スコットランド北西に位置するLoch Mareeは21kmにも及ぶ細長い湖でその周りをドライブして途中のスポットでキャンピングカーを停めてランチをしました。人もほとんどいなくて、静かな湖のほとりで、キャンピングカーの中で食べる手作りランチ(超簡単バージョン)は美味しかったです。

Loch Ness

みなさんネッシーって聞いたことあります?ここスコットランドのLoch Ness (ネス湖)で目撃されたとされる、未確認動物「ネス湖の怪獣 」のことです。1933年以降の写真でネッシーの存在がいろいろ語り継がれていますが、結局未確認動物でくくられてしまっています私もちょっと水の中を覗いてみましたがいませんでした。ちなみにネス湖はスコットランドの中部の都市Invernessから南に伸びる全長37kmと、こちらも巨大な細長い湖となります。

Cairngorms National Park ー Loch Marlich beach

Invernessからいよいよ南下してイングランドへ向かいます。その途中、イギリス一番の広さを誇る National Park、Cairngorms National Parkに寄って行きました。こちらでウォータースポーツをやって帰ろうとこの日はカヌーに挑戦しました。もちろんSUPやカヤックがありましたが、濡れずに済むウォータースポーツ(その考えの時点でウォータースポーツをなめていて、いつかばちが当たりそうですが、笑)を選択しました。ファミリー値段、4人で1時間£50、2隻借りることができました。スコットランド滞在最終日にウォータースポーツをやったことに誇りを感じました。

イングランド ヨークシャー Ingleton Water Fall Trail

スコットランド中部のCaringorms National Parkから5時間かけて南下するとイングランド湖水地方、ヨークシャーのあたりに到着します。ロンドンまで10時間かけて一日で帰ることもできますが、家族全員あまりドライブが好きではなく(なのにキャンピンカー乗ってるし笑)、2時間以上の運転はなかなか苦なので、ここで1泊一休み。ヨークシャーもこんなに自然がいっぱいで綺麗なところなのだと気づきました。キャンピングカーで泊まったところはIngletonという町で、そこには滝が流れていて、スカイ島のFairly Poolのようで、ハイキングコースとしても人気が高いようです。滝の横を散歩しているとコインがびっしり詰まった切り株を見つけました。⬇︎⬇︎⬇︎

最後に

イギリス人生20年での初のスコットランド。今まではイギリス国内は興味なくヨーロッパ大陸ばかりに旅行に出かけていましたが、今回コロナのおかげで、国内にもこんなに自然の素晴らしいところがあるのだと気づきました。2回目となるキャンピングカーの旅もだいぶ慣れたので、近々、また運転してみたいです。寝台列車でエディンバラへシティーブレークで、週末だけというのもお勧めだそうで、それも挑戦してみたいです。キャンピングカーがなくてもグラスゴーや、エディンバラからツアーが出ているのでぜひイギリスに来たときはスコットランドにも足を運んでみてください。ぜひお勧めします。

長々しく続いた「手書きの地図でスコットランドへ」を最後まで読んでいただいて本当にありがとうございます。次の旅行に向けて現実に戻り、コツコツとお金をためています。また次の旅行記もぜひ読んでいただけると光栄です。

おまけ

スカイ島は観光地で経済が成り立っています。レストランは観光客ターゲット。旅行好きの方にはわかるかもしれませんが、観光客価格というのがレストランでは上乗せされています。キャンピングカーの旅で好きな時間に食事をしていたので時間が不規則な我が家は午後3時ぐらいに昼食を食べようと街中を歩くとほとんどが午後5時から営業の看板。空いていたのは中華か日本食でした。イギリスの地方で日本食を営業していると非日系のオーナー経営というのがざらにあります。今回スカイ島で入った日本食屋、店内はアニメのキャラクターフィギュアや、富士山の写真など、内装はいろいろ凝っているのですが、料理の質はいまいち。しかも、カレー、ラーメンが2,000円、刺身は9切れで3,000円と結構な価格設定です。よっぽどマークスアンドスペンサーのテイクアウェーを買ってキャンピングカーの中で料理した方が安くて美味しかったと思います。

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About the Author: ジゴロッキー

2001年よりロンドンで活動。夢は悟ること。国籍日本。解決方法:時間。

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